アルデヒドの地図(3)・・・二日酔いはアセトアルデヒドが原因か?
アルデヒドの地図(2)からずいぶんと日が経ってしまいました。
「メタノール→ホルムアルデヒド→ギ酸」という
C(炭素原子)1個の有機化合物の場合について書きましたので、
今回はC(炭素原子)2個の有機化合物について書いてみます。
アルコール
テレビCMや街中などでも缶ビールやアルコール飲料の広告はよく見かけるので、「エタノール」自体は比較的身近な化学物質だと思います。
ただふつう、エタノールとは呼ばずに、通称「アルコール」ですよね。
そのアルコールを多く飲んだ後にやってくる二日酔いの犯人が「アセトアルデヒド」に因るという話です。お酒に含まれる「エタノール」は、体内で入ると直ちに分解されて「アセトアルデヒド」に変化し、そのままだと体に有害なのでさらに処理されて「酢酸」にまで変化します。
二日酔い
アルコールを自身の代謝能力以上に飲んだ時には、「エタノール」や「アセトアルデヒド」の分解が追い付かずに体内に蓄積してきます。その蓄積が不快な身体的状態を導くことがが二日酔いの正体と言われます。ちなみに、この二日酔いには生命への直接の危険は無いらしいです。よかった。
物質変化
整理します。
「エタノール」は体に入ると、
アルコール脱水素酵素(ADH)によって酸化されて「アセトアルデヒド」になり、さらに続けて、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酸化されて「酢酸」になる。
物質変化だけを抜き出して簡単に書くと、こうです。
【エタノール →(酸化)→ アセトアルデヒド →(酸化)→ 酢酸】
利用法
エタノールと酢酸は発酵食品として一般に広く利用されています。
そして、「エタノール」「アセトアルデヒド」「酢酸」は3つとも
危険物の側面があり、いずれも引火性液体に該当します。
さらに細かく分類すると、それぞれ順に「アルコール類」「特殊引火物」「第2石油類」です。
次回は、なぜアセトアルデヒドは食品に利用されなかったのか、を考えてみたいと思います。エタノールと酢酸は食品に利用されてきたのに。
次回は早め近日中に投稿できるように努力します。(笑)
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