ティアーズ オブ ザ キングダムでデジタルツーリズムを楽しむ
旅行が好きだ。
車窓から眺める田んぼ、竹林、ミカン畑。
旅館の畳に寝そべって、何もせずにぼーっと過ごす時間。
知らない町の商店街。知らない町の居酒屋。地酒、地鶏。
とても楽しい。
しかし、悲しいかな、体力がない。移動だけでへとへとになる。
仕事の疲れを癒しに出かけて、仕事以上に疲れて帰ってくるので、うんざりする。
最近は、家でもっぱらゲームをしている。
ハイラルを旅する
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムの発売から、今日で一年になる。
アクションゲームは苦手だが、前作のブレス オブ ザ ワイルドに続き、ほとんどクリア直前までプレイした。
勿体無くてクリアはできていない。
ストーリーやアクション要素は勿論楽しいのだが、私はブレス オブ ザ ワイルドとティアーズ オブ ザ キングダムを、旅行感覚で楽しんでいる。
このゲームには、旅行という楽しみ方に耐え得るだけのクオリティがある。
舞台であるハイラルの地は、京都市の広さを参考にして作られていて、広大なフィールドをオープンワールドで自由に冒険できる。
鬱蒼とした森、大きな滝、切り立った岩山、敵襲に遭って滅ぼされた村、荒れ果てた神殿。雄大な自然と廃墟。
北に行けば雪が吹雪き、南に行けば砂漠が広がる。
所々にある魔物の根城に近付かなければ、アクションが苦手でも、ストーリーを進めなくても、この広大なフィールドを自由に見て回れる。
勿論、魔物の根城を焼き尽くして歩くのも自由だ。
コピペによって量産された山々ではない。
冒険の為だけに用意された道ではない。
そんな世界を、ただただ歩く。丘をいくつも超え、山頂で朝日を眺め、広大な雪原をあてもなく歩く。
絶景スポットもたくさんあるけど、なんてことない場所が、なんとなく自分にとって落ち着く風景になったりする。
知らない土地を旅しているような没入感があって、やめられない。
欲を言えば一人称視点が欲しかった。そうすれば、もっと没入感が高まったのに。
お気に入りスポット
以下、ティアーズ オブ ザ キングダムでの、個人的なお気に入りスポットです。
ハイラル西城下町跡の北の丘
ラネール参道中央広場
ゲルドの街の建物の上
ウォトリー村の海
発売から一年経ったが、ハイラルの地は、いまだに旅情をかき立ててやまない。