【詩】誰にも言えないイブの夜(遅れて来ためぐり逢い)
灯りを消した部屋の中で
素肌の温かさを互いに求め合う
頭の上で両手を掴み合い重ねれば
それぞれの居場所の相手についた嘘は
逢っている間だけは忘れていられる
結末がどうなろうとも今だけは君の事だけ
出会いが後か先かなんて考えても仕方がない
心から求め合える相手
それは遅れて来ためぐり逢いなのか
世間的には筋が通らない関係は
遅れて来ためぐり逢いと言っても美化と捉えられる
だからそれぞれの居場所の相手に嘘をつき
逢瀬で時間を重ねる
「イブの夜だからツリー見に行かない?」
シャワーから出て来た君の表情に悲しさが見えた気がした
毎回部屋で重ねるだけの時間が重く感じたから出た君の言葉だったのかな
夜が遅くなればなるほど「ばったりと出会う」という事もないだろう
その他大勢のカップルとして見に行こうか