【今年のおせち料理】
お正月のおせち料理を選ぶようになったのは三年前か四年前だった。
しかし選ぶにしても一人用は種類が少ないため納得したものには出会えてなかった。
パケ裏を見るとうんざりするくらいの添加物で、それを食べると体がグッタリ。
元日食後の寝正月は避けられない。
こんな寝正月はゴメンだ、時間の浪費はしたくない。
もう来年からおせち料理は無しにするか?
だが年始の縁起物は食べたい。
そんな考えがいつの間にか忘れて月日が経ち、
スーパーで「おせち料理受付中」の文字を目にした十二月初旬。
今まではとある店の行列に混ざり買っていたが、満足出来ない物を買うためになぜ並ぶのかと思うとバカバカしくなり
「無添加おせち料理」で検索。
ヒットは何件かあったが
「三ヶ日は四足を食べない」と決めているため候補は絞られてくる。
納得できる物にお金を払いたいという物がなく諦めかけたところでSNSのプロモーションで気になるおせち料理があり入って行くと
「この商品いいかも!」という物があった。
それが、
石井食品さんの「迎春小箱」
小柄な一段重に十八品盛り込まれている、それに具材入り江戸雑煮のつゆと角餅一つ。
一人用には丁度いい。
もうこれしかないなと注文が決定した。
年末に届けてもらい元日までの辛抱。
「もういくつ寝ると〜」が何年振り?何十年振りに頭で流れたことだろうか。
封入されていた二〇二四年迎春小箱おしながき、原材料名、原材料品質証明書と祝い箸を見ながらニヤニヤ。
そして元日。
初詣から帰宅後「迎春小箱」の蓋を開け、一つ一つこだわりの食材を噛みしめながら味わう。
全てが上品で優しい味付け。
小箱というだけあって食べ過ぎるお正月には丁度いい量だった。
食後のグッタリなんてあるわけがない。
私の中での満足度は「今年の年末も注文する」
といえばわかっていただけることだろう。