ウルトラマンになれなくて
大学生の時、ふと父親に
「ゆーやさんはなんでウルトラマンになろうとするの?」
と言われたことがあった。
僕の将来の夢はウルトラマンだった。
TSUTAYAに行っては、昭和のウルトラマンを借りて、かじりついていた。
幼稚園でもお遊戯会で「大きなかぶ」のおじいさんの役でも、スペシウム光線のポーズをかましていた。
ウルトラマンフェス(ウルフェス)に行った時には、あまりの感動に嬉ション(ウルション)をかました。
家では父親を怪獣にすることで、僕はウルトラマンになっていた。
本気でなりたかった。ウルトラマンに。
怪獣退治に使命をかけて
昭和から平成初期にかけてのウルトラマンが僕は大好き。
得に、平成初期のOPは今だに聞くし、歌詞にグッとくるものがある。
もうすぐ24になろうとする僕は、未だに赤い球にぶつかる事もない。
(初代マン)
自分の中での問題を怪獣として、何かしら戦おうとしているのであるが、お金にできない。
それを父親はウルトラマンになろうとするという表現をしたのだ。
ウルトラマンは、大体何かしらの組織に入るのだが、仮面ライダーは職業が冒険家とか、無職とかニートライダーと言われている人たちもいる。
けど、悪と戦うのである。
身体を噛まれて、踏まれて、1兆度の火球(ゼットン)を食らって。
でもお金をもらわない彼ら。
そして、表情が終始変わる事なく、空に帰っていく。
父の言葉によって、僕の子どもの頃の夢は、大人になると、「映像」ではなく「現実」に映った。
夢を追いかけて全てが変わる
お金がない事をしている中で、僕は10円の物を売って2円しか儲けがない「駄菓子屋がしたい」という事ばかり言っている。
本当にしたい、子どもが来られる場づくりみたいなものばかり求めている。
ビジコンに出ても、人に会っても「もっとお金をもらわないと」と言われる。それが価値かもしれない。
けどそうじゃないみたいな。
もっとこう…。あるだろう!!みたいな。
最近、僕の敵は過去の僕だと気がついた。
できなかった過去の僕に、僕は今復讐をしているのだと。
本当は敵なんかいないウルトラの願いって感じ。
もう少し夢を追いかけてみようと思う。
全てが変わるかもしれないから。
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