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寒いのが大の苦手な私は、毎年「どうやって冬を越したんだっけ?」と記憶が曖昧になります。
夏はグラウンドの気温が45度を超えても熱中症になりそうな気配が全く無いほど元気いっぱいなのに、冬になると活動量も減り、頭の回転も鈍くなってしまいます。
そんな中で、ここ数年は腹巻きやレッグウォーマー、指なし手袋(ちゃんと指が分かれているもの)が私を支えてくれる神器となっていました。

巷ではよく、『からだを温める物』として生姜や唐辛子、たんぱく質(肉、魚、卵など)、白湯が効果的だとささやかれていますが、私にはあまり効果がなく、軽く絶望しておりました。
ちょうど1ヶ月ほど前、急にトムヤムクンが食べたくなり、仕事帰りに近所のアジア料理屋さんへ入り、トムヤムフォーを注文しました。
舌は酸っぱ辛いものを強烈に欲していましたが、出来上がりにそこそこの時間を要していたので、トムヤムクンの作り方を調べながら到着を待ちました。

ふむふむ。トムヤムクンは日本では手に入りにくい材料なうえに、けっこう手間がかかっているから割りと高価格なんだな。
と、ひとり感心していると到着しました。

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さすがに有頭エビではなかったものの、ぷりぷりのむきエビが5つに、【THE 茎!】って感じのレモングラスが数本入っていて、店の本気度を感じずにはいられませんでした。期待に胸が高鳴ります。

いよいよ口に入れる時がやってきました。
サービスでサラダが付いてきたのですが、早くあの酸っぱ辛いものを舌に迎え入れたかったので、食べ順などはさらさら気にせず、まずはスープを一口すすります。

はぁ~美味しい。からだにしみる…。

ぶるっと震えがくるレモンの酸味に、ややむせるほどの辛味と、ベースには魚介のだし。
自分では絶対作れない(作らない)わ…。
夢中で食べ進めていると、額から汗がじんわりとにじみ始めているのを感じました。

人は通常、食事誘発性熱産生といって、食べたものを消化吸収(代謝)する際に熱(エネルギー)が発生するため、食事をすると体がぽかぽかしてきます。

ですが、私はそれがあまり高くないようで…。
食事をしてもあまり体温が上がらず、寒い日にキムチ鍋などを食べても、期待した効果は得られていませんでしたが、トムヤムクンは別格でした!
それでついつい今日も行っちゃいましたよ。近所のアジア料理屋さんに。店名変わっとったがな。

実は先月、別のお店にも同じ効果を求めてトムヤムクンを食べに行ったのですが、そこでは乾燥レモングラスが申し訳程度に入っているぐらいで、酸味も辛味も物足りず、もちろん汗も出ず、肩を落として家路に着いていたのでした。

こういった経験から、体を成していれば何でもいいわけじゃないんだなということを改めて実感したのでした。
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マルゴトキカク | 後藤 優子(スポーツ栄養士×アスレティックトレーナー)
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