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「太陽がいっぱい」より「Plein Soleil」の方が響きがかっこいいし映像が今見ても本当にかっこいいね

先日のアランドロン氏の訃報を受けて、いつも行く近所の映画館やwowowで「太陽がいっぱい」を上映していた。
母親が昔好きだったーとか言っていて、題名もよく聞くからと一度大学生のころに見た記憶はあったんだけど、正直流し見していて内容をあまり覚えていなかったので、この機会に再鑑賞してみた。

さすがに古臭いかなと思って全然期待していなかったんだけど、これこそがフィルム映画だと言わんばかりの映像のコントラストと質感が、最近iPhone12Proで写真を撮ってはdavinci resolveでフィルム風に編集することを繰り返している自分にとっては非常に眼福でまさかの大満足!!

気に入ったショットがいくらかあって、スマホでひたすら直撮りしていたんだけど、ようつべに全編がうpされてた。昔のニコニコ動画かよ。これ大丈夫なの?と思ったけどもう著作権切れてんのかな。

好きなショットいっぱいあったけどその一部。

いかにもイタリアっぽい。なんかリュックベッソンのグランブルーを思い出す。
そもそも街が美しいんだよな
一番印象的。マルシェのシーン。
エイの顔。草。
いや近すぎる。なんのメタファーなんだよ。
ここね~。勝利の美酒に酔いしれるアランドロンとフィナーレにかけて流れるテーマ曲がゴージャス。かっこいい。

映像も曲も役者もシナリオもこんなよかったんだ。
後日同じ原作の「リプリー」も観た。マットデイモンが主演だから眼福じゃなかったけど(辛辣すぎる。マットデイモンのことは好きだけど。)これもまたおもしろかった。ジュードロウもまだ生え際が無事な頃でめちゃくちゃギラついててかっこいい。まあでも個人的にはトータルではやっぱ太陽がいっぱいに軍配かな。グウィネスパルトローってなんか負けヒロインって感じが拭えなくて苦手なんだよなー。9割方セブンのせいだろうけど。

そういえばヴィムヴェンダースの「アメリカの友人」がwowow来てたから見ようと思ってあらすじ見たんだけど、これも主人公の名前がリプリーで、まさかと思って調べたところ、原作同じシリーズらしい。どんだけ映像化すんねん!これもまた後日見ようと思う。こうやって音楽とか原作とかいろんな要素が連鎖して、多方面に興味が広がっていくのが、映画のいいところだと昔から思う。なんてったって、総合芸術ですからね。

見終わってから翌日とか2日後とかになっても、あー。あれ面白かったなーと思える映画だった。

話は飛んで、今年の2月にタイのピピ島(ダニーボイル監督・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」のロケ地)に行った時の写真があったので、太陽がいっぱいのラストシーンみたいにカラーグレーディングしたいなと思いながらやってみた。

Before
After

んー、フィルムっぽくはなったけど、ちょっとシアン寄り過ぎ?LUTをFujifilmのやつ入れたのがよくなかった?素人すぎてよくわからん。
なんか、フィルムの写真と動画って同じようで全然違うな。
いつも初心者の段階で高みを目指し過ぎて挫折するので、まあ、長い目で精進します。

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