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【24年10月24日】ヨトウムシちゃん

いただきもののピーマンを切ったら、中にイモムシがたくさんのフンとともにいた。ヨトウムシだった。小さな穴を開けて中に入ったらしい。

シソを1枚あげたらむしゃむしゃと食べはじめた。こんな姿に私の内に愛が芽生え、飼うことになってしまった。農家さんからしたら悪趣味だと思われるだろうけど。

新しいシソをあげれば、「はらぺこあおむし」のようにすごいいきおいで食べ、硬い芯一本だけが残る。

シソの食事が数日続いたところで、そろそろ飽きただろうと次はピーマンの種のまわりをあげた。

それから2日間、私は家を留守にした。

帰宅して翌朝、ヨトウムシちゃんの入った器を見たらピーマンは腐敗し、ヨトウムシちゃんは少し弱っているようだった。いそいで器をきれいに洗い、また新しいシソをあげた。そして、動かないヨトウムシちゃんを心配しつつ、仕事に出かけた。

帰宅してすぐヨトウムシを確認すると、また元気に動くようになっていた。

そんな心配も乗り越えたヨトウムシちゃんに、私はますます愛が深まったのだが、昨夜、私が見ていぬうちに不測の事故があり死んでしまった。

本当に悲しかった。

しかし、さなぎになり生まれたらどうするんだ?という心配も一方であった。

今日、取材でお邪魔した保育室のカーテンに小さなさなぎを見つけて、ヨトウムシちゃんのことを思い出したのだった。

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