2日目、メシを求めて中国の街に1人で繰り出す
※数年前のお話です。
2日目の目標はメシを買って帰ること
2日目も夜を迎える。問題は晩ごはんだ。
日中、買い物をするためにスーパーまで歩いてみたが、結構たくさん食堂があった。せっかくだから、カップ麺とかじゃなくて、ローカル食堂で晩ごはんを買おう!意気込んで出発した。
夕方からオープンする店もあるようで、どこの食堂も結構人が入っている。道を歩けば、どこも食べ物の匂い。ほとんどの店はテラス席があって(おしゃれな感じではないが)外で食べてる人も多い。
最初は食堂で食べて帰ってこようかなと思っていたのだが、いざ目の前にするとローカル感の強さに勇気が出ない。持ち帰りにしよう…。
店も料理も迷いに迷う
どこの店に何の料理が売っているのか全然わからずウロウロしていると、ある店の人にメニューを渡された。…もう、ここにしよう!運命だろう。
所狭しと漢字が並んでいる。(当然)
裏返すと…
また所狭しと漢字が…この量…表と裏、書いてること一緒?と思ったら全く別の内容だった。
メニューの量、すごすぎる。どんな好き嫌いのある人にも対応できそうなカバー力。優柔不断の人の頭を惑わせる超豊富なメニュー。毎日通っても飽きないようにしているのだろうか。厨房にどれほどの種類の食材を用意しているのだろう。
中国の食堂はどんなに小さい店でも、だいたいメニューがこのように超豊富だった。そして、どこの店に行ってもだいたいメニューの内容は似通っていた。
今見たらゾッとするメニューもあった
「狗」とは、犬(dog)のことである。
今日の晩メシをついに決定する!
迷っている間、ずっと目の前に店員さんがいる。どれが何の料理なのかさっぱりわからないし、どれがおすすめですか?と聞ける語学力もない。
…!!
これ、青椒肉絲か…!?!?
我「チンジャオロース!打包!(持ち帰り容器に入れてください)」
店員さん「好的」
とりあえず、伝わったようだった。「席に座って待ってて」と促される。
目の前のテラス席には客が食べた残骸が残っていた。(日本の感覚からしたら汚いけど、これが文化)2日目からこの環境で1人で食事する勇気は出なかった。
数分後…店員さんが笑顔で容器に詰めた料理を持ってきてくれた!よかった、持ち帰りしたいのも伝わったみたいだった!
我「谢谢!(ありがとう)」
店員さん「不客气(どういたしまして)」
ついに、自分1人で買ったご飯を召し上がる
あの煩雑な(?)メニューから選んで注文して、無事に買えたのが嬉しくて嬉しくて…感動しながら社員宿舎へ戻る。
ご飯のボリュームに驚き、青椒肉絲の底に溜まった油の量に驚いた。(ちゃんと注文できていたみたい)
まだ熱々の青椒肉絲、いただきます。
うまい!!!!!!!!
本場の青椒肉絲は唐辛子たっぷりで辛い!(辛さ抜きとかもできるはず)たぶんセロリも入っている。ご飯は日本のよりモチモチさはないけど、特別硬いとか臭いとかもなく、全然いける!すごい量だけど、美味しいからペロリといけた。
それにしても、食べ終わった後、容器の底に残った油は2cmくらい。中華料理って太りそうだなぁ。