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顔はキャンバス、コスメは絵の具(ポイントメイク編)

前回はキャンバスを整える作業だった。

https://note.com/maru_zen/n/n1ae7f35f9cdb


今回は色塗りである。


はじめに


はじめに言っておくと、この記事で出てくるコスメが大体がブルベース夏に似合いそうなものになっている。理由は単純、わたしが地味な寒色系を好んでいるから。
自然と服は地味な寒色系となり、メイクもそれにあわせてくすんだ青み系になった。

わたしは自分のパーソナルカラーを知らない。だから自分のことをブルべ夏だと思いこむことにしている。
わたしは弱いので、自分のパーソナルカラーを知ったらそれに合わせた色を使うようになるだろう。

プロに診断してもらっていない今、己のパーソナルカラーを決めるのは己だけである。

なんか変なこと言っちゃったかも。ブルべの方もそうじゃない方も、適当に見ていってください。長いです。


眉毛

・セザンヌ 超細芯アイブロウ/05 ナチュラルグレー



ド定番。これ以外使ったことがない。
きれいなお姉さんになりたいときは眉尻を長くする。その名の通り超細いので細い眉尻が書ける。安いので折っても罪悪感がない。繰り出し式で芯が戻せるのも地味にうれしいポイント。特に消えることはない。

なんとなく平行眉っぽくしている。昨今の流行は知らない。動画で見てもアーチ眉とやらがわからない。眉の下線を濃いめに書くときりっとするらしいので気持ち濃いめに書く。

これ以外使った記憶がないので比較もできない。目の肥えた方々なら難点を見つけるのかもしれないが、書けりゃいい勢からすると特に難はない。

これからも使い続けるんだろうなあ。


・エクセル スタイリング パウダーアイブロウ/SE04モーブブラウン



わたしが使っているのはおそらく限定色。今も売っているかはわからない。黒髪かつメイクが青み一辺倒なのでだいたいこれを使っている。特に消えることはない。

附属のブラシの細い方で濃い色を2色とり、眉尻に色をのせる。太い方でとったラベンダー色を眉中~眉尻までまぶす。一番明るい色で眉頭を整える。

2番目に濃い色がココアっぽくてかわいい。ラベンダー色は以外となじむ。
惜しむらくは限定色。


・ヘビーローテーション カラーリングアイブロウ / 08 アッシュグレー



眉マスカラ。可もなく不可もなく。
一時期「色がいい」とバズったが、アッシュ系の眉マスカラが増えてきた昨今では特別感が薄れてきたかもしれない。

ブラシが密でやや太め。その分ちゃんと色がのる。ただ、細い眉マスカラに慣れたひとには小回りが利きにくく感じるかもしれない。

眉毛が髪色より薄いと垢抜けて見えるらしい。迷信かもしれない。
眉尻から毛を逆立てるように色をのせ、眉頭から毛並みを撫でつけるように整える。きもち眉毛全体の調和がとれる気がする。

眉毛を濃い印象にしたいときは眉頭にだけのせる。


アイシャドウ

・WAKEMAKE ソフトブラーリング アイパレット/ 02リバリーブラーリング



Qoo10で安くなっているときに買った。初Qoo10はこのパレットだった。商品の外箱は粉が勢いよく飛び散っているデザインなので、発送の途中でアイシャドウが割れたものと勘違いして泣きそうになった。心臓に悪い。

02は落ち着いたピンクブラウンのパレット。12分の8がマットという驚異のマット率。私事で恐縮だが、マットアイシャドウが大好きなので毎日このパレットを使っている。
ふわふわした粉質なのでブラシでのせると吉。ふんわり色がのってやわらかく陰影が付く。

全体的に発色が柔らかく、好みの濃さになるまで幾重にも重ねることが前提で作られているのだと思う。特に02は飛び道具的な色がなく、薄い色を重ねて重ねて「なんかいい雰囲気」を作り上げるパレットである。

全体的にくすみ強めの落ち着いたトーンで構成されている。青みよりではあるが、ギョッとするほど青味があるわけではないので使いやすい。
ピンク!ブラウン!くすみ!マット!以上!という小手先の器用さをそぎ落としたパレットだが、くすみピンクマットシャドウ好きのわたしにありえないくらい刺さった。具体的に言うと、どんなに惹かれる色味のアイシャドウがあっても「でもこの色WAKEMAKEのパレットの中に入ってるしな……」と買うのを止めるくらい刺さった。
好きな色味のほぼ全てを手中に収めているので物欲が消えた。

全ての色それぞれに良さがあるが、その全てを書く余白はないので推し色を4つ紹介しておく。

[ウェルカミング]
パレットの一番右上のカラー。砂浜の砂みたいに微細なラメが入っている。微細なうえにラメ密度が低めなので、指で濃くつけないかぎりはあまり目立たない。しかしこのラメがかわいい。銀色をしていて、角度によってちらちら光る。ブラシでふわっとつけると、ちょうどド田舎で見る星と同じくらいのラメ密度になる。しかしあくまで微細なラメなので、マットシャドウの感覚で使った方がいいと思う。

色がかわいい。牛乳多めのミルクティーにちょっぴりピンクを混ぜた色。つまり最強。軽く陰影をつけたいときにもぴったり。
「なんかベージュってつまんねえよな」と思いがちな、ベージュを侮っている人間なのでこの色には驚いた。

[ブーケ]
二列目の左から二番目。マット。パッと見グレーっぽい?むらさきっぽい?なんかとっつきにくそう?な色だが、わたしの肌にのせると青味控えめなくすみピンクになった。陰影カラーとして重宝している。

個人的に、涙袋に明るい色をのせるのが好きではないので、この色で上まぶたと下まぶたの土台を整えている。濃い色で囲み目メイクをすると「似合わない」方面で怖い女になるので、このくらい馴染む色がいい。
ギリギリ「元からこの色ですよ?」と言えそうな色。肌色を透かして雰囲気を作ってくれる。

[ガーデニア]
三列目の左から二番目。マット。ローズパープルっぽい暗めのカラー。ブーケの進化系。

アンニュイ。めちゃくちゃアンニュイ。どこか冷たいかんじ。うまく言えないけど好きだ。

ちょっと広めに塗ると目元が薄暗くなっていい。影のある色気が出る。出てたらいいな。下瞼にがっつり塗ってもかわいい。落ち着いた色なのでそこまで「病み」感はでない。「クマ」感は出るかもしれないが、アンニュイとはそういうものだと割り切ろう。あと、下瞼に濃い色をのせてしまったときは思いっきりマスカラを塗って下まつげを強調するとどうにかなる気がする。

大好き。いつもありがとう。

[ビター]
パレットの一番左上。マットなベースカラー。
今までベースカラーといえば「まぶたを明るくしてくすみを取り払う」役割のものだと思っていた。
でも違った。

ベースがくすんでてもいいと、ビターが教えてくれた。

ほとんど色はつかないが、確実なマットでまぶたの調子を整えてくれる。ついでに色ムラをなんとなく均一にしてくれる。肌にのせるとどこかコンクリートのようなグレー味と白味を感じる。これがいい感じに影感として作用する。わたしは眉下~眼球にかけてまぶたがはれぼったくなっていて、斜めから見ると起伏の少ない丘のようになっている。この色をその丘に塗ると、ほんのりとした影感がまぶたの肉を抑えてくれる。逆に、目回りに起伏が十分にあったり、目のくぼみが気になる人はベースに使わない方がいいのかもしれない。少なくともわたしはこの色に助けられている。

この色だけ明らかにへこんでいる。シングルアイシャドウで似た色があったら教えてほしい。


「マットアイシャドウが大好き」と言ったがあれは嘘だ。

正しくは「マットアイシャドウで仕上げた目元にラメアイシャドウをピンポイントでのせて眼球まわりの光を思うがままにするのが大好き」。
なので次に三種類のラメアイシャドウを取り上げる。全部シングルアイシャドウ。


・マジョリカマジョルカ シャドーカスタマイズ(フローティング) / VI101 ヒヤシンス



一時期バズったヒヤシンス。うっすらしたラベンダーの地にパープル、ゴールド、シルバーのラメ。薄いとはいえ地の色が白っぽいむらさき色なので、マットアイシャドウの上できれいに光を集めてくれる。ラメ密度はほどほど。均一な感じに光る。パープルとシルバーは地の色に溶けこんで背景のように光り、そのなかでゴールドの粒がアクセントになっている。
ピンポイントラメアイシャドウとしては過不足ない働きをしてくれる。


・kiss シアー グリッターアイズ/05 SNOW FLOWER



無色の地に、パープル、ゴールド、ピンク、ブルーのラメ。ラメ密度は低めだが、角度を変えるたびに何かしらの色が明滅してきれい。ヒヤシンスと同じラベンダー系のラメだが、あちらはラメが素直に光るのに対し、こちらはひとつひとつの粒が現れたり消えたりを繰り返すため「明滅」という単語がふさわしいものになっている。安心してほしい、わたしも自分で何を言っているかわかっていない。

確信を持って言えるのは、このラメは広範囲に使った方がいいということだ。

ラメアイシャドウの作り方とか1mmも知らないのだが、このアイシャドウにはメインで光る目立つラメと補助で光る目立たないラメがある気がする。目立たないラメの分量が多いから、俗にいう「ラメぎっしり」という感じにならない。ピンポイントで「ここにラメ!」というふうに使うには結構塗り重ねないといけない。
そのかわり広範囲に使うと、色とりどりのラメが明滅して濡れたような光を宿してくれる。青ラメが入っているからか、遠目からでもむらさきっぽいニュアンスがわかる。


・マジョリカマジョルカ シャドーカスタマイズ/WT963 光る樹液


ド直球なシルバーラメ。シルバーだがうっすらゴールドっぽくもある。まわりの肌色に影響されているのだろうか。ラメ密度は高い。パールのようにぺかぺか光る。ラメって無軌道に光るものと一応光に沿って光るものがあると思うんだけど、これは後者。なんとなくマット加工された貴金属を思わせる。ピンポイントに使うとわかりやすく光を集めてくれる。

多色ラメが普及しつつある現代では、シルバー1本で勝負するラメアイシャドウは隅に追いやられているかもしれない。しかしこのプレーンなラメが意外といい仕事をする。「余計な色つけたくないけど黒目の上は光らせたい!」と思うときなどは出番だ。あと、白く光るので「光」感が強い。純粋に「光」というかんじ。


おわりに


パラドゥのピンクのシングルアイシャドウも紹介しようと思ったが、なんと生産終了していた。ぎっしりラメでピンポイント使いしても果てしない存在感を醸し出すところが好きなのに。黒目下に使うと明らかに光が集まるのに。パラドゥはいい色のミニネイルをいつも限定で出すからいけない。ある夏に限定発売された、塗ると爪が真珠みたいになるネイルに出会ってから、わたしはブルーパールの入ったホワイトネイルに執着するようになった。
パラドゥにはいつも消えない傷をつけられている。


読み返すと明らかにアイテムによって熱量の差がある。申し訳ない。
次回はポイントメイク(後編)。

おわり。

追記(2024/5/13)

1年ぶりに更新しました。

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