「嘘も100回言えば真実になる」は本当なのか?
こんにちは、イカゴロ焼きが好きすぎる、まーるです!
最近フェイクニュース多くないですか?AIで見分けがつかない動画なんかもあって混乱な毎日。
もしかしたら、何度も目にするうちに「これって本当なのかな?」と疑問を感じることもあるかもしれませんね。
「嘘も100回言えば真実になる」というフレーズ、まさにそんな現象を表現しています。
でも、これって本当に真実になるのでしょうか?
今回は、この言葉がどれだけ現実に当てはまるのか、心理学的な観点や現代社会での例を交えながら掘り下げていきます。
背景にある心理操作の技術
このフレーズは、実際にプロパガンダ戦略から生まれたものだと言われています。ナチス・ドイツの宣伝大臣ジョセフ・ゲッベルスは、「大衆は大きな嘘を信じやすい」という信念のもと、メディアを利用して繰り返し偽情報を流すことで、嘘を真実のように信じさせる手法を駆使しました。
怖いけど、ちょっとマーケティング戦略を感じる…。。
これ、ただの戦略にとどまらず、社会的な心理操作として大きな影響を与えた事例なんですよね。
現代でもこの戦術は多くの場面で見られます。例えば、政治家が何度も同じメッセージを繰り返すことで、それが事実として広く信じられるようになる現象。ニュースやSNS上での「繰り返される嘘」は、個人の意識にじわじわと染み込んでいくのです。
繰り返し効果と脳の錯覚
なぜ嘘が繰り返されると信じてしまうのか?これは、私たちの脳の「繰り返し効果」によるものです。
心理学ではこれを「イリューション・オブ・トゥルース効果」と呼びます。私たちは同じ情報を何度も聞くと、それが事実であると認識しやすくなるのです。
面白いことに、これはただの錯覚にすぎません。
何度も聞かされると、その情報が「脳にとってなじみやすい」ものとなり、それが真実であるかのように感じ始めます。
例えば、よく聞く都市伝説や陰謀論。最初は「そんなはずない」と思っていたものが、繰り返し話題にされると、「あれ、本当かも?」と思い始める瞬間がありますよね。これは脳の自然な働きなのです。
現代社会における「嘘」の実例
現代において、「嘘が100回言われて真実のようになる」状況は、SNSやメディアで顕著です。
フェイクニュースが流れた際、特定のグループで何度もシェアされ、意見の偏ったフォーラムで繰り返し議論されることで、その誤った情報が真実であるかのように信じられてしまいます。
これは「フィルターバブル」とも呼ばれる現象で、SNSのアルゴリズムがユーザーに同じような情報を次々に表示させることが原因。
具体的には、新型ウイルスに関するデマ情報がその典型です。
最初は「そんな話信じられない」と思っていても、同じ内容を何度も目にし、友人や家族がその話題を共有することで、「あれ、もしかして本当かも?」と感じる人が増えてしまうのです。
どうすれば嘘を見抜けるのか?
さて、こんな状況の中で、私たちはどうすれば嘘に惑わされずにいられるのでしょうか?ここで役立つのが、批判的思考です。
まず、最初に出会った情報をそのまま信じずに、次のステップを実践してみましょう。
ソースの確認
情報源が信頼できるかどうかを常に確認しましょう。公式な機関や複数のメディアで確認されているかがポイントです。異なる視点を探す
一つの情報だけでなく、異なる視点や意見を探して比較することが重要です。これにより、情報の偏りや虚偽を見抜きやすくなります。時間をおいて考える
急いで情報を鵜呑みにしないで、一度時間をおいて冷静に考え直すことも効果的です。感情的に反応せず、論理的に情報を評価しましょう。
まとめ
「嘘も100回言えば真実になる」というフレーズは、実際には真実にはならないものの、私たちの心理や現代社会では十分に危険な現象として機能しています。
繰り返し耳にすることで、嘘を真実と誤解しやすくなるこの状況を防ぐには、情報に対して批判的に考える力が必要です。
情報に流されず、自分の頭で考え、事実を確認する習慣をつけることが、現代においてますます大切です。
SNSで何か疑わしい情報を見かけたら、まずは立ち止まり、ソースを確認し、冷静に考えることを忘れないでください〜
今日もクリエイティブな一日を!