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言語化できない人の末路

こんにちは、まーるです!

デザインの発注や制作を行う中で、「イメージと違う」「もっとインパクトを」など曖昧なフィードバックをもらったこと、ありませんか?

実は、このような言語化できないコミュニケーションが、デザインプロジェクトを混乱させる大きな原因なんです。

この記事では、言語化できない人の末路と、それをどう改善するかを具体例を交えながらお伝えします。

言語化できないとどうなるのか?

デザインプロジェクトにおいて、発注側と制作側が言語化してやりとりしない場合、思い描いたイメージを作り上げることが難しくなります。

言語化できない人は、最終的に「インパクト出して」「もっとかっこよく」など曖昧な言葉を羅列し、次第に「ドーンと!」「バーンと!」と意味のない擬音を使いがち。
これでは、デザイナーも具体的な方向性を掴むことができず、結果として双方の不満が溜まります。

例えば、あるクライアントが「もっとインパクトのあるデザインにしてほしい」と依頼してきたとしましょう。
具体的な指示がないまま、デザイナーが何度も修正を重ねても、クライアントの「インパクト」の定義が曖昧なため、何度もやり直しが発生します。

このような状況は、時間とリソースの無駄を生むだけでなく、プロジェクト全体の進行を遅らせる結果となります。

ま、言わずもがな。

制作側は「相手はプロではない」という前提で大きく広く受け止める。
発注側は「コレで伝わるかな?」と常に自問自答することが大切です。

みなさん、できてますか?笑

具体的なフィードバックの重要性

では、どうすれば双方にとって良い方向に導くことができるのでしょうか?
これはお互い具体的なフィードバックを提供することが鍵です。

まず、発注側は自分のイメージや期待を具体的に言語化する必要があります。
例えば「もっとインパクトのあるデザインにしてほしい」という曖昧な要望ではなく「背景の色を赤に変更し、見出しのフォントを太くして目立たせてほしい」といった具体的な指示を出すことが重要です。

いや、私はプロじゃないからそんな指示出せない。
そんな声が聞こえて来そうですが、自分の想いは伝えられると思います。何も考えず発注はできないはず。
目的に合ったビジュアルなのか?ターゲットに届きそうか?その根本を言葉にしましょう。

一方、制作側は、発注側のフィードバックを正確に理解し、それを言語化して確認することが求められます。
例えば「赤の背景に変更すると、全体のバランスが崩れる可能性がありますが、それでもよろしいですか?」といった具体的な質問を投げかけることで、より正確な理解が得られます。

プロとしてのロジカルな見解。
コレには臨機応変に対応できるデザインの深い知識が必要です。

いや、プロじゃないから、そんな深い知識はないって声が聞こえて来たら、ハッキリ言います。
今すぐ仕事を降りてください。
そんな人にいい仕事はできません。

個性を発揮するアーティストでない限り、デザインのお仕事をいただいてる以上、見た目だけではないスキル、デザインを言語化するスキルは必須です。

じゃどうやって言語化するんですか?という人のために具体例で解説します。

言語化の具体例

具体的なフィードバックを出すためのポイントとして、以下の例を参考にしてください。

「もっとインパクトを出してほしい。」

これでは伝わらないので、以下のことを考えてください。

1. 「何」を明確にする

曖昧な表現を具体的にするため、まず「何」を明確にします。

  • 曖昧な例:「もっとインパクトを出してほしい。」(←どうしたい)

  • 改善例:「もっとタイトル(←何を?)にインパクトを出してほしい。」

このステップで、デザイナーは変更すべき具体的な要素を理解できます。

2. 「なぜ」を追加する

次に、変更を求める理由を追加します。これにより、デザイナーは意図を理解し、より適切な解決策を提案できます。

  • さらに改善した例:「文字が細くて読みにくいので(←なぜ?)、もっとタイトルにインパクトを出してほしい。」

3. コンテキストを提供する

最後に、より広いコンテキスト、つまりその背景や状況を追加することで、変更の重要性や目的が明確になります。

完成例
ターゲットは高齢層(←だから)、文字が細くて読みにくいので、もっとタイトルにインパクトを出してほしい。」

つまり、最適なフィードバックを削ぎ落とし言葉に置き換えると、

(だから+なぜ+何を)×こうしてほしい

みたいな公式なんだろうと。

❌伝わらないフィードバックは
「こうしてほしい」だけ。

⭕️伝わるフィードバックは
「〇〇だから、〇〇なので、〇〇を、こうしてほしい」

全てのフィードバックはこれで統一すべき。言語化も、こうして分解するとわかりやすくなりますね。

ということで、
この上でよりデザイナーと円滑にことを進めるなら、やはりデザインの知識を身につけるべき。
言語化のコツを身につけ、さらに以下のようなことを頭の片隅に入れておくと強くなれる豆情報を並べておきます。

[発注側がデザインリテラシーを向上させる方法]
デザインの基礎知識を学ぶ
基本的なデザイン原則: 色彩理論、タイポグラフィ、レイアウト、バランス、視覚的ヒエラルキーなどの基本を理解する。
デザインソフトの基本操作: Adobe IllustratorやPhotoshop、Canvaなどのツールの基本的な使い方を学ぶことで、デザインのプロセスをより理解できる。

デザインのトレンドを把握する
最新のデザイントレンドを定期的にチェックする。デザインブログや専門誌、オンラインコミュニティを活用する。

デザインの分析を行う
既存のデザインを分析し、その良い点や改善点を考える習慣をつける。なぜそのデザインが効果的なのか、何が良くないのかを具体的に考えることで、デザインの理解が深まる。

デザインワークショップやセミナーに参加する
実際にデザイナーがどのように考え、作業を進めるのかを体験することで、発注側の視点が広がる。デザインに関する講座やワークショップに参加することをおすすめします。

デザインに関するフィードバックの練習
他人のデザインに対して具体的なフィードバックを行う練習をする。これはチーム内で行うと効果的です。具体的な例として、「このレイアウトのバランスが取れているのは、視覚的ヒエラルキーが明確だからだ」といった具合にポジティブなフィードバックと改善点を具体的に指摘する練習を重ねる。

デザイナーと積極的にコミュニケーションを取る
デザイナーと密にコミュニケーションを取り、フィードバックをもらう。彼らの視点や意見を聞くことで、自分の理解を深める。

まとめ

言語化できないコミュニケーションは、デザインプロジェクトにおいて大きな障害となります。発注側も制作側も、具体的な指示やフィードバックを提供することで、よりスムーズな進行が可能になります。これにより、双方が満足する成果物を作り上げることができるのです。

皆さんも、デザインプロジェクトにおいて具体的なフィードバックを心がけてみてはいかがでしょうか?この記事が皆さんのプロジェクトの成功に少しでも役立てば嬉しいです!ぜひ、友達や知人にもシェアして、一緒に成功への道を歩んでいきましょう!それでは、次回もお楽しみに!

今日もクリエイティブな1日を!

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