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【岩石マニア】石垣島巨石めぐり 番外編|by 鈴木邦彦@石垣島|石垣島十名山(中編)

【石垣島巨石めぐり】をご覧いただきありがとうございます!
ギャグ漫画家兼 クライマー兼 岩石マニア の鈴木邦彦と申します。

さて、石垣島でさまざまな新しい巨石を探すうち、島内の山や沢もあちこち歩き回る日々が続きました。マーペーを崖側から登ったり、アマユナーの滝を下って遊んだり‥。

石垣島の複雑に入り組んだ地質・岩質がつくりあげた山々は、巨石と同じように、力強く奥深い美しさに富んでおります。

山めぐりを通して、その美しさにすっかり私は魅了されました。

しかしどうにも、石垣島でのアクティビティや観光スポットは海のものに寄りがちです。人々の興味もやはり海に寄りがちに感じます。

四方をこれだけ美しい海に囲まれているので、当然っちゃ当然かもしれませんが‥。

少しでもこの島の山の魅力をより多くの方に伝えられないかと思案し、及ばずながら、石垣島十名山を選定してみることにしました。

もちろん異論やご意見は大歓迎です。これをきっかけに石垣島の山好きの方と語り合える機会ができると大変光栄です。

前回の記事はこちら

4.前嵩 263m

川平湾を見下ろす形で聳える、川平半島の最高峰。

山頂からは川平湾と外海を行き来する潮の流れや、海の深さによるコントラストの違いを鮮明に鑑賞することができます。

川平湾をもっとも美しく眺めることができる、隠れ絶景スポットです。

森の中は花崗岩に磨かれた美しい川が流れ、爽快な森林浴を楽しみながら散策することができます。

登山道は於茂登岳より少しワイルドめで、適度なトレッキングコースだと思います。

5. バンナ岳 230m

言わずと知れた、みんな大好きバンナ岳!

石垣市街地から北に約4kmの距離にそびえる山で、山岳全域が沖縄県管理の広域公園・バンナ公園として保全されてます。石垣島最大級の公園あり、昆虫館ありと石垣島最大のテーマパークです!

実は山頂に建設されている各種無線設備の保安上の必要性から、三角点へはアプローチが不可能になっています。

岩質は千枚岩、塊状砂岩、チャートなどが複雑に組み合わさってできあがっています。沢や小ぶりな滝もありますが、水質は濁りがちです。

滑るようなドライブが可能なバンナ岳スカイラインは石垣島イチのデートスポットです。(個人的に)

ちなみにバンナ岳の語源がわかりません。ハンナー主と関係あるんでしょうか?ご存じの方は教えてください!

画像:YAMMAPより引用

6.野底岳 282m

言わずと知れた野底マーペー!野底半島最高峰!しま山100選に選定されている、石垣島というか沖縄県を代表する岩峰です。

マーペーとカニムイの伝承はもはや島では知らない人がいないほどなので、ここではあえて割愛いたします。

山の全域が凝灰岩でできており、山頂のそりたち具合いはとにかく見事!圧巻のひとことです。

2022年には南西壁をけんじり、くーにー(僕)ペアにより登られました!

大迫力の素晴らしいクライミングでした。

マーペー南西壁を登る筆者。吸い込まれそうな絶景が海まで続く!

山中は巨石の宝庫で、ボルダリングエリアとしても絶大な人気を誇ります。

絶景で知られる山頂をはじめ、吹通川をはじめとした川や、上流の屋比久の滝なども観光名所として知られます。

林道沿いにある見晴らし岩。正面を登る石垣島最高のボルダリング課題「カササギ 初段」。

中編おわり

拙文にお付き合いいただき感謝申し上げます。いかがでしたでしょうか。

石垣島で山に興味を持つ方が少しでも増えると嬉しいです!

続きは石垣島十名山 後編にまいりたいと思います。


▼「石垣島巨石めぐり」記事集です!


この記事を書いた人

鈴木邦彦
ギャグ漫画家/クライマー
日本最南のギャグ漫画家として活動。
また、ボルダリングジム&ガイド「TOP OUT」運営。
石垣島のボルダリングエリアの新規開拓や、山や滝へのトレッキングガイドも行う。

■連載中
八重山日報「アフロくん」
月刊やいま「まじむん日記」
月刊まーるマガジン「マーロくん」
フリーファン「くにくにのぐだぐだ」など。
4コマ漫画がメイン。

経歴
国民体育大会スポーツクライミング競技 出場多数。
野底マーペーを崖側から登頂。
野底ボルダー最難ルート「ティンガーラ」初登。
2023年 40歳にして沖縄県総体スポーツクライミング競技 男子総合準優勝。
スポーツクライミングにおいて日本代表選手を含む多くの選手の指導経験を持つ。
座右の銘は「下には下がいる」。

Instagram:@topout.guide


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