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ダダ漏れの日の考察

冬の晴天。

空は冬特有の透明感のある青さ。
空気は冷たくて澄み渡っている。


連日忙しかったわたしは、

今日こそは洗濯をしたいと
洗濯機の中の石鹸を撹拌する。

泡が立ってきたので、
数日分の洗濯物も
どんどん投入する。

洗濯物の山が小さくなって
少しホッとしているところに
次女が起きてくる。

「おはよう〜」

「おはよ、
パジャマ洗濯するから
着替えてくれる?」

私がそう言うと、
モジモジして目を背ける。

よく見ると、
パジャマのズボンが
昨晩と色が変わっている。

もしや…

「おもらししたの?」

長い沈黙のあと、
ようやく「・・・・・・うん」と
絞り出した。

そしてよく見ると
パジャマのトレーナーの袖口が
赤く血で染まっている。

顔をよくよく見ると
鼻の穴の中で
血が固まっている。

「鼻血、出たの?」

「・・・・・・うん」


あっちもこっちもダダ漏れである。


私は、布団が大惨事になっていることを
想像せずにはおれず、

はぁ・・・・・・とため息を漏らした。


案の定、
何枚もの布団カバーをくぐり抜け
布団が濡れていた。


よりによって今日に
洗濯物の量が倍増するとは...…

と思いながら窓の外を見ると、


何もかも乾かしてしまいそうな
清々しい空が見えた。

天気がよくてよかった。
洗濯したらお布団も気持ちいいし。

と気を取り直して

布団からカバーを外し、
布団を外に干す。


それにしても…
なんでこんなにダダ漏れなんだろう?

漏れる、という状態は

東洋医学では
気=エネルギーの不足と考えられる。

一昨日は夜に一気に発熱してたから、
そこでエネルギーの消耗をしたのかな。


そして、血の漏れというところで言うと、

血が漏れないように管理する
「脾」の弱りが考えられる。

「脾」は
消化や吸収を担う働きを指す
東洋医学用語。

つまり、「脾」の弱りで
エネルギーの材料になる飲食物の
消化・吸収がうまくいかず、

結果的にエネルギーが
不足してしまったのかも。


脾の弱りは、

・冷たい飲食物
・酸っぱいものの食べ過ぎ
・肝臓に負担がかかりすぎた
・心臓がお疲れ気味
・消化できない思いを飲み込んでいる

このようなことから繋がってくる。

昨日は寒かったのに
長女と一緒に薄着して
ドレス着てた次女。

(暖かい服を着ようと
何度言っても聞かない次女…)

寒さで血管が収縮したから
血液を送る心臓に
負担がかかっていたのかも。

そして、ここ数日

小麦粉製品を多食していたから
小腸の腸壁の粘膜が荒れてて、
吸収がうまくいってないのかも。


あ、そういえば昨晩、

ガラスでできた温度計を
長女がブンブン振って割ってしまって
怒ったっけ。

その後、
長女も次女も怖さで固まってたけど、

私も怒っていたから
フォローできなかったなー。

怖さの感情に弱い
「腎」という働きが弱り、
おもらしに繋がったのかも。


そんな感じで考えた朝。


どんなサポートができるかというと、


・温かいものを食べる
・よく噛む
・消化しやすいものを食べる
(特に果糖が含まれたもの)
・血の巡りを促す食べ物を食べる
・小麦粉製品を減らす
・丸鶏を煮込んだスープを食べる
・抱っこで感情のサポート

このへんかなぁ、と考える。


ということで、
今日はチリの入っていない
スパイスカレーにした。

吸収しやすいアミノ酸たっぷりの
丸鶏スープで作るカレーは
調味料が塩だけでも絶品だった。


日々子どもと暮らしていると
東洋医学の知恵が本当に役立つ。

鼻血やおもらしのような
些細なサインから
日々身体を整えていると、

病院にいくことはほとんどない。


先人の知恵はすごい。
そう感心しながらカレーを頬張った。

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ゆり/Physis−自然に自然と子どもと暮らす
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