僕という人間を認めてほしい
僕は中3になり、死にたい毎日を過ごしていました。そんな日々を過ごしている中、僕はLGBTで悩んでいるA君に出会いました。A君に出会う前までは、「自分がおかしいんだ」「僕だけがこういうことで悩んでいるんだ」と思っていました。でも同じような悩みを抱えているA君に出会ったことで、僕と同じ人がいるんだということがわかり、それが何よりも嬉しくて僕は初めて誰かにLGBTだということを伝えました。A君はこんな僕でも受け入れてくれました。
僕はA君に伝えたとき、精神的・身体的にも限界でした。高校を選択する時に、あと3年間スカートを履かなくてはいけない、そんな自分を見られ続けなければいけない事に気づいてしまったんです。食べ物を見ては気持ち悪くなり、夜はなかなか寝れない、1人になり気づけば手首を切り、首をおもいっきりしめていました。
僕の両親は女の子が誕生することを心から望んでいました。そこで15年たった今、僕がジェンダーだということを伝えたらどんな顔をするだろう?僕を嫌うだろうか?捨てられるのだろうか?そう考えると一時期抑えることのできていた自傷行為、自殺行為はどんどんエスカレートしていきました。A君に「もうどうしたらいいかわかんない。伝えてどう思われるのかが怖い」って言うと「伝えてみないとわかんないよ、もし受け入れてくれなくても僕が受け入れる」って言ってくれたんです。僕はその言葉で親にきちんとこれが僕なんだって伝えようと決心することができました。僕は夜中に時間をつくってもらい泣かないで伝えようと思いました。しかし、不安と緊張から自然と涙が溢れて、泣きながらジェンダーであることを伝えると「いいじゃない。宵は宵だ。深く考えなくていいんだよ」「これから人一倍辛い思いをする時期があると思う、だけど絶対に死なないで」と言いました。その「死なないで」という言葉に対して僕は今も返事をできないでいます。伝え終えた僕は「なんでみんなが思う普通になれないんだ」と思いました。
「君は君で、君以外君になれなくて、代わりはいない。」
この言葉は僕の好きなグループのメンバーの言葉です。僕は死ぬまで性同一性障害を背負って生きていきます。僕も君も辛くなったら自分の思う逃げ道に逃げればいい。そもそもそれは逃げ道じゃなくて、僕の君の前への第一歩だと思うから。
誰がなんと言おうと君は間違っていない。君の意志を貫き通せばいい。A君が僕にしてくれたように、僕も君の全てを受け入れる1人になりたい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 書きたいこと多くて、長く読みにくい文章になってしまいました。すみません。次回も読んでいただけると、とても嬉しいです。