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マッチングアプリ沼

「おはよう、もう12時前だ。お腹空いたね。どこかに食べに行こっか」
そう隣の男に声をかける。

23歳 秋
2ヶ月前に彼氏と別れてから心の中に生まれた
失踪感を埋めるためにマッチングアプリを始めた。

マッチをすればするほど、可愛いと言われるすぐに予定が組める都合よく夜を埋めてくれる、あぁ満たされるなあと思った

知らない人と出会う経験をしたのは中学生の時、
当時家にあったでっかいPCで自分のメールアドレスを載せて
同い年くらいのことたわいもない話をしていた。

高校卒業頃にTinderを初めて入れてから、暇があればマッチングアプリをしていた。若い時から知らない人と話していた私に抵抗はなかったし、不安もなかった。友達に進んでアプリのことを話すことはなかったけど。

数カ月前に別れた彼に私はのめり込んでいて、
マッチングアプリなんて入れる必要はなかったのに、
彼の気持ちが離れていき、「これは別れるな・・」と直感的に思ってから、
友人に相談し覚悟を決めるとともに、"また"マッチングアプリを入れた。


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