棺桶にカメラを入れてくれるのはありがたいけれど、売ったお金で新しいカメラを買って写真を楽しんでくれる方がうれしいよ
カメラのことは好きな女性を撮るためだけの道具だと思っていたし、今でもその人を綺麗に撮れるのなら機材はなんだっていいと思っている。
好きな人がいれば、カメラはなんでもいい #カメクラの沼カレ2019
だけど、好きな女を撮る機会には滅多に恵まれない。推しメン以外を撮ることがほとんどな毎日。だけど、それもまた楽しい。
道端に落ちている変なものとか、ちょっと面白いもの。
日常にあるちょっと変なものに対してピピッと来たらパパッと撮って楽しんでいる。
悪い顔したカーネルおじさん。
バーガーキングを乗っ取ろうとしている。
道に転がってる缶ビール。アサヒは安定の美味しさよね。わかる。
自動販売機の上に置かれたゴミとかね。
なんか綺麗じゃないけど綺麗に見えるもの、普段目にするけれどあえて撮らないものを撮るのが楽しい。
ほぼ毎日何かしらのカメラを持ち歩くようになって、今までの人生で見過ごしてきた面白いものっていっぱいあったんだろうなって思うようになった。
子どもの頃に木の棒でめくったエロ本、公園にばらまかれていた遊戯王カード、ミルメークまみれにされた学校の先生の車、豆まきの日に教室を飛んでた焼き魚。
撮り損ねた変な景色って、意外と多い。
変な景色だけじゃなくて、家族旅行、修学旅行、ライブの遠征とか、人並みに楽しいことをしてきた自信はある。だからこそ、今までの人生でカメラを持っていなかった期間の方が長くて本当に悔しい。
だけどきっと、カメラを持ちはじめてから死ぬまでの期間の方がきっと長いから。
あれ、ちょっと厳しいかな。今年27歳になった。ちょっと厳しいかもしれない。
ちょっと生死については厳しいけれど、きっと写真を撮ることは死ぬまでやめないはずだから、というか辞められないはず。死ぬまでスマホでも一眼でもなんでも、何かしらのカメラは持っていたいよね。
もし私が死んだら、棺桶の中にSDカードと写ルンですを入れてください。
あと、スマホとPCのデータを全削除、実家に隠してあるエッチな漫画も処分してもらえるとうれしいな。
自分が好きな景色をもっと見るために、エッチな漫画を処分するために、生きなきゃならんな。
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