そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ
さて、1つ前の投稿で書いた言葉について、話したい。
優しい本だった。
最後は優しさのあまりに泣いてしまった。
2章だてのこの本は、1章目は高校生の主人公の家族の話。そして2章目は、結婚を決めた主人公の親たちの話。
今度映画化されるらしく、帯には3人の俳優が載っていた。何役とはわからずとも、石原さとみは梨花さんだと分かった。
何人もの親から愛されて育った主人公。
どんな形でも主人公の親として、振る舞ってきた大人たち。
本当の親でさえ、子供を傷つける人はいるのに、ましてや他人の子供をそう簡単に愛せるはずがないと思っていた。
主人公も同じことを本の中で言っていた。
でも、そうじゃなかった。
どの親も、1番に子供のことを考えて、そして行動に示していた。自分のことより子供の幸せを考えて。
思えばうちの母もそうだ。
私はこの本の中にでてくる言葉で、1番沁み渡ったのは例のものだ。
会うべき人に出会えるのが幸せなのは、
夫婦や恋人だけじゃない
この本の本質はそんなところじゃないと分かってはいたけれど、この言葉は私をほっとさせてくれたのは本当だった。詳しくは1つ前の投稿を見て欲しい。
それだけでも、この本に出会えてよかった。
家族とは何か。正解なんてない。
それでも、私はいつか親になった時、(今のところそんな予定はないが)この本を教科書にするだろう。
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