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赤本or青本?

 今回は、大学受験対策の定番『過去問集』について自分が使った感想を交えて書いてみます。

 そもそも、「赤本」「青本」という言葉をご存知でしょうか?

それぞれの特徴

「赤本」

 教学社が出版する大学入試過去問の代名詞とも言えるほど知名度が高い過去問集です。大学別だけでなく、それぞれの教科ごとでも過去問をまとめてあります。

教学社公式サイトより
教学社公式サイトより


「青本」

 駿台予備校が出版している過去問集です。難関大学の過去問しかないものの詳細な解説が魅力的です。科目別の対策をする場合は、過去問ではなく駿台模試の実践模試演習もしくは入試詳解を利用することになります。

駿台文庫公式サイトより
駿台文庫公式サイトより
駿台文庫公式サイトより


比較

①種類の豊富さ

 これは圧倒的に「赤本」です。公式サイトによると私立から国公立まで379大学634点の赤本が出版されているそうです。一方、青本が出されている大学は数えるほどしかありません。

②単純なコスパ

 「赤本」の方が安くて収録年数が多い印象です。「青本」は値段が高く収録年数が若干少ないですがその分解説が充実しています。単純なコスパで言えば「赤本」と言えるでしょう。

③解説の良さ

 これは「青本」です。赤本でも青本でも出版されている京大や東大で比較しても青本の方が圧倒的に解説が詳細です。特に京大の国語や数学の解説は絶対に青本を見るべきだと思います。
 「赤本」の解説は”取りこぼしをしない” で、「青本」の解説は”より高得点へ” と言うような印象です。赤本は覚えておくべきことを淡々と記載していいて受験生でも本番で思いつきそうな回答で、青本は考え方まで書いてありますが試験本番ではなかなか思いつけないような模範解答という印象です。解説が単純な分そこそこ基礎的な力がついていれば赤本の解説でも十分でしょうが、手も足も出ない時や高1や高2で難関校の過去問を解いてみようと言う時には詳細な解説がある青本も必ず参照すべきでしょう。
 余談ですが、京大国語の過去問解説は青本>河合塾>赤本の順で参考にしていました。

結論

量なら赤本、質なら青本

 どんどん過去問を解きたい場合は「赤本」、問題に対する考え方や解法を知りたいときは「青本」を手に取るのがいいと思います。
 私は、「青本」の国語の模範解答の作り方がとても好みなので「青本贔屓」なのですが、京大志望でなくとも、国語が苦手という方は青本の京大国語を手にとってみれば現代文や古文の基本的な考え方を知ることができると思います。(京大は漢文がないので、漢文を見たいときは東大です。) 
 


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