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読書記録(愛しても届かない)
唯川恵さんの作品を読んでいつも思うこと。
小説に書かれていることはフィクションだけれど、どこにでもある普通の日常がとてもリアルに表現されている。
だから様々な場面での登場人物の心情に共感して物語に引き込まれるのかなと。
本気で好きになった相手のことはそう簡単には忘れられない。だから、七々子、美咲、駿の心情は良くわかる。
エピローグでの七々子の言葉、心に沁みてきます。
『誰かを好きになるって、すごく不思議よね。どんなにたくさんの男の人がいても、その人だけはすぐに見つけられるの』
『でも好きになりすぎると、その人しかみえなくなるの』
『それで、いつか自分さえ見失ってしまうの』