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コロナショック後の世界、日本の行方

「コロナショック」という言葉が
そこら中で聞かれるようになった。

ただし、コロナが蔓延する前から

「経済ショックは近い」
「そろそろ崩壊があるだろう」

と各所で予測されていた。

「コロナのせいで」と思う人も多いが
そうでなくても、経済ショックは来たはずだ。

そこに、景気が落ち込む要因が起こり
「コロナショック」と命名されたようだ。

ただ重要なのは、これからだ。


『コロナが終わった後、
社会はどこに向かうのだろうか?』

ここに注目しておきたい。

確かに、感染予防のために
行動する事や、その姿勢も大事だ。

ただ、連日のニュースを見て、気持ちが落ち
下を向いてばかりだとチャンスを見逃す。

コロナの対策についても
常に、冷静さは保ち続ける必要がある。

・・・

未来を予測する上では、まず
自分たちの現在地を知る必要がある。

その上で、1つ取り上げたい話をする。

『日本と中国には、30年のズレがある』
という話がある。

例えばここ数年、中国人が
世界中で行なっていた爆買い。

30年前に似たような事をしていた人種が
いるのをご存知だろうか?

そう我々、日本人だ。

「中国人はマナーが」「品が」なんて言う人もいるが
30年前の自分の姿だ(僕は赤子だったのでわからない)

日本人も例えばフランスに行き
LV本社ビルの前に、大型バスを乗り付け
ビル中のブランド品を根こそぎ買いあさった。

そして、道端でタバコを平気で吸い
そこらに投げ捨てていたという。

日本人も中国人も、僕たちは何も変わらない。
ただ少しだけ時間軸がズレただけの事。

ではここで、僕たちよりも
未来の時間軸を生きてる人は誰か考えたい。


日本人よりも、未来の時間軸を生きる人は
どこの国にいるのだろうか?

そう、ヨーロッパやアメリカになる。

・ヨーロッパは日本の40年先
・アメリカは日本の20年先

などと表現される事が多い。
(多くの日本人は、大げさだと思っているが)

グローバル化によって、テクノロジーは
すぐに世界中に広まる。

そのため、現代に時間軸のズレは
存在しないと思っている人は多い。

しかし、欧米の人々の精神性を見ると
「日本人より明らかに進んでいる」と感じる面がある。

例えば、エストニアを訪れた時
街の女性が気になる言葉を口にした。

僕が「なぜエストニアは電子化を進めるのか?」
と質問した時の答えだ。(エストニアは電子国家と言われる)

「木に申し訳ない」


なるほど、その発想はなかった。

エストニアは電子国家と呼ばれ
会社設立や行政手続きのほとんどをネットで行える。

その理由を聞いたら

「わざわざ紙を使って
 資源をムダにする必要なんてない」

という答えが返ってきたのだ。

彼らは、自分の利益を超えたところに
思考のステップが進んでると感じた。

日本人は、そこまで思考は進んでいない。

どちらかというと自分たちの利便性の方が重要で
正直、もう少し利己的な感じがする。

日本人の少数グループの中には

「日本人の精神性が
 世界をリードする時が来る」

と信じているような人たちもいる。

確かに、日本人にも素晴らしい面は存在するが
そんな事が起こるには課題も多いと感じる。

僕が考える範囲では言えば、もっと世界に出て
自分の現在地を認識している日本人が増えた方が良いと思う。
(今でも増えてるが、まだ少ない)

・・・

コロナ後の話に戻る。

ヨーロッパや北欧は、日本よりも進みすぎて
参考にならない面も多い。

より日本に近いのは、アメリカだ。

アメリカは、正確には日本の25年先の
社会を進んでいると言われている。

・日本で、マイナンバーが導入されたのは2015年
 アメリカでは1990年に社会保障番号が発行

・アベノミクスの約25年前に
 アメリカでレーガノミクス実行(レーガン大統領)

まさか、レーガノミクスを丸パクリとは
日本の政治家も、どこかの国と全く変わらない。
(そして、そんな人たちが僕たちの政治上の代表なのだ)

こうした事象を見れば、25年のズレは
割と信ぴょう性の高い数字と言える。

つまり日本社会は今、1995年のアメリカと
似たようなところにあると言える。

1995年頃のアメリカには
どんなイメージがあっただろうか?

・・・

例えば、、、

・自由の国アメリカ
・アメリカン・ドリーム
・なんかちょっと偉そう

とかそんなのがあったかもしれない。

実際、日本人のマインドは
今「自由」にどんどん向かっている。

コロナの影響もあるが、会社勤めでなく
もっと自由な新たな働き方が求められている。

コロナ前から、その兆候はあって
今回で爆発したという印象だ。

そしてアメリカン・ドリームだが
日本では、そんな夢はないように思われる。

だが、コロナショックが終わった後
おそらくは起業ブームがやってくる。

すでに大企業の75%がリモートワークに切り替え
実践者の96.5%がリモートを支持している。

すると、自宅で仕事するうちに
「自分でも何かやろう」と考える人は増えるだろう。

会社をリストラされ、合間の時間で
自分の働き方を問い直す人も出てくる。
(また、次も会社員でいいのか?など)

そうして起業が、文化に変わった時
様々なチャンスが生まれ、ドリーム感が湧くと予想する。

そして「ちょっと偉そう」だが
日本の産業は、途上国に脅かされている。

その危機を感じているからこそ
妙なプライドが出てくる面がある。

「日本は先進国」と信じたがる人は
今でも多いが、実際は後進国寄りだ。
(少なくとも先進国では、最後進と認めざるを得ない)

だからこそ、何かしら誇りがほしくて
「アジアNo.1」などにしがみつきたくもなる。
(これは日本に産業を取られた25年前のアメリカも同様)

そして、多くの人が忘れてる
25年前のアメリカのイメージがある。

それが何かというと

拝金主義(お金至上主義)


これだ。

今の日本は、過度にマネーに依存する体質が
できあがってしまっている。

今から9年前。3.11が起きた時の日本は
海外から称賛されていた。

「有事なのに、精神性が素晴らしい」
「信じられない国民だ」

しかし、9年経った今年。

有事であるコロナショックで目立ったのは

・マスク転売
・トイレットペーパー買い占め

など、自分の利益に集中した人間の
大量発生だった。

この9年で日本人は何か変わったのか?
何が変わったのか?

気づいたら、自分の利益やお金に集中し
それ以外が見えない人間が増えていた。

「いや、オレ転売してねえし」
「買い占めしてねえし」

という人も、何かしら利己的な面に
フォーカスしがちな部分があると思う。

その精神が、かつてのアメリカにもあった
拝金主義マインドと言える。

・・・

さて、これから日本人の未来は
どこに向かっていくのだろうか?

キーワードは、いくつか話してきた。

・自由
・リモートワーク、起業
・個人の時代

これらは、おそらく
ほぼ確実に到来する予感がある。

そして、そこにプラスされて
日本人がこれから変わっていくのは

・家族、愛


そういうものが大切にされていくと
予想している。

これから個人の時代がくると
人は、どんどん寂しくなっていく。

日常的に気が合うと思ってた人も
それぞれどんどん自由になっていく。

すると固定で会うような仲間の存在が
かなり薄れていく事になる。

その時に、癒しと安心を与えてくれるのは
家族の愛になるだろう。

欧米人はよく「ファミリー」と口にするし
実際、家族をとても大事にする。

なぜなら彼らは、日本よりも先に
個人の時代を経験し、寂しさを知っているからだ。

アメリカでは、すでにフリーランスの割合が
半数近くに登っていると言う。

それに近い社会に、日本も確実に
変わっていく事になるだろう。

だからこそ、その未来を見据えた上で

自分にとって何が大事なのか?


それをしっかり持っていた方が
これからの時代は生きやすいと思っている。

多くの人にとって、ヒントは
「家族」「愛」になると予想している。

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