ChatGPT Proに課金した理由とo1 pro modeの印象
こんにちは、Martinです。12 Days of OpenAIの初日はo1(プレビュー版ではない)とChatGPT Proの発表がメインでした。ちょうど現時点で半分の6つの発表がありましたが、結局、初日が一番インパクトが大きい日でした。いきなり200ドルの課金コース、ChatGPT Proの提供が始まったので性能とかよりも金額に驚いた人が多いかと思います。
ChatGPT Proに課金すると、さらに性能が高いo1 pro modeが使えるようになりました。ベンチマークは公式サイトで見れます。今回のベンチマークでも数学やコーディングでの性能向上が強調されています。
以下のように、ほとんどのユーザーは200ドル課金せずに週に50回ほど使えるo1で満足するであろう、とOpenAIトップのサム・アルトマンは述べています。
ChatGPT Proは、公式の説明によると研究やコーディングをする人のためのもの、となっています。
金額の高さについて
ChatGPT Proの金額の高さについてですが、自分の場合はo1をすぐに使い切ってしまうのと、どうしてもo1 Proを試してみたかったのでもうせざるを得ないかな、と言う感じでした。現在のところ、 o1 pro modeが使えることに加えて、Soraの生成可能な回数もChatGPT Proユーザーの方が大幅に多いこともあり、割とその価値を十分に活用できています。
今後は、もちろんo1を使いまくって、個人で納品するコードを書いたり考えを深めたりしますので、それで年間36万円、使わないときと比べてプラスで稼げるかがちゃんと活用できているかわかる点の一つかと思います。ちなみに課金方法ですが、ChatGPTのiOSアプリからだと3万円ぴったりの請求になります。ウェブからだと200ドルでドル円のレートの影響を受けます。
追記:o1 pro modeは何度も対話しなくても、一発(one shot)でコードを書き上げてくれることが多いです。実質的に扱えるトークン数が増えたことが理由の一つだと思いますが、目的とする出力を達成するために、複数のファイルや言語を含めて、それらに矛盾がないように一回で出してくれることが多いです。o1 pro modeの思考時間は長いですが、エラーが少なく、完成品ができるスピードがGPT-4oやo1よりも早いのでは?と感じています。ちなみにo1、o1 pro modeもVScodeなどとのエディタとの連携に対応しています。
o1 pro modeを実際に触ってみた感想
実際に触ってみて一番大きく感じたのは、プレビュー版のo1 previewとの性能の種類の違いです。o1 previewからの線形的な性能の上がり方とは異なるということです。o1 previewは数学やプログラミングに特化したモデルです。そして、文章の作成やいわゆる文系的な議論はイマイチでした。しかし、o1本体やo1 pro modeは、いわゆる文系的な話というか、STEM分野以外の一般的な議論もかなりできます。
これまでは、GPT-4oを含めて何を言っても褒めてくるというか迎合する感じがありましたが、しっかりと違うものは違うと言ってきます。特に議論では、自分が普段から考えているもの以上のものを返してくることが少なくなく、話しているうちにこっちも本気になってしましました笑。ガチで議論できるAIが手元にいるということはうれしい点です。
自分では気づいていませんでしたが、GPT-4oと話しているときは、無意識のうちにこれくらいの範囲なら答えてくれるだろう、と送るプロンプトのレベル(範囲)を調整していたようです。GPT-4oのときはたくさんのプロンプトを送っても全部を拾ってくれず一部は無視されていました。しかし、o1 pro modeだと思っていることをガーっと大量に書き込んでも取りこぼしなく、内容を無視されずに返事をしてくれる印象があります。
話していると、頭が活性化するというか、頭の回転がフルモードに o1 pro modeと話すことでいつでもなれるような感覚でした。普段から思い立ったらいつでも全力で話し合える人というのはいないので奇妙な感覚です。(人間だと気を使うので笑。あと人間はいつでもいつまでも自分の都合に合わせて全力で考えてくれるわけではない。)
欠点もまだあります。o1 pro modeは大体1分、難しくなると2分以上考えるので、もう少し早く返事してくれるようになるとうれしいです。まあこれもそのうち改善するでしょう。
まだ12 Days of OpenAIの発表は残り6回あるので、最終日あたりにこの日を超えるインパクトのある発表が来ないか期待しています。
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