テクノロジーで起業したい学生は大学で何をするべきか
こんにちは、Martinです。テクノロジーの分野で起業を目指す学生は、大学でどのような準備をすべきでしょうか? Paul Grahamの「Before the Startup」には、大学生が起業に向けて行うべきことについての興味深いアドバイスがあります。Shiro Kawaiの翻訳を参考に、メモとして残しておきます。
・原文
・Shiro Kawaiの翻訳
アントレプレナーシップの講座よりも昔ながらの学問
Paul Graham氏は、スタートアップを成功させる創業者になるためには、大学でアントレプレナーシップの講座を受講するよりも、昔ながらの学問に基づいた教育を受けることが重要だと述べています。彼の主張は、起業に特化した授業よりも、いわゆる伝統的な学問がより有益であるというものです。彼はまた、知的好奇心を刺激する活動に従事することの重要性も強調しており、逆説的ですがこれをアントレプレナーシップ教育の一環として推奨していると解釈できます。
サイドプロジェクトとしてのスタート
ポール・グレアムが言及した「最良のスタートアップは、サイドプロジェクトとして始まらなくてはならない」という考えは、プロジェクトの開始におけるアプローチに関するものです。これは、主業務としてではなく、個人の知的好奇心や興味を基にプロジェクトを始めることが成功につながる可能性が高いという意味です。多くの著名な企業が最初に抱いたアイデアは、最初から起業を目的としていたわけではありません。これは、起業を志す前に「何をすべきか」を考えるのではなく、自身の関心や好奇心から自然発生的にプロジェクトを始めるという、一般的に想像されるアイデアの思いつき方とは異なる考え方を示しています。
本物の問題を見極める
「本物の問題はおもしろい」というGrahamの言葉は、学生が取り組むべき問題の本質を示しています。この言葉に込められた意味は、つまらないと感じる問題よりも、実際に解決すべき興味深い問題に焦点を当てることで、より価値あるアイディアに到達できるということです。興味深い問題に取り組むことは、知的好奇心を刺激し、学習だけでなく発見の過程を豊かにします。
技術の先端に身を置く
学生が大学内外で技術の最先端に触れることの重要性を説いています。新しい技術や分野に関する専門知識がどれだけ重要かは、たとえば「スタートアップのアイディアをすぐには認識できなくても、そのアイディアが価値あるものであることを理解できるようになる」という事例からも明らかです。Googleの創業者たちが検索技術の専門家であったことは、専門性が起業への一歩となる好例です。ただ、補足しておくとこれは必ずしも研究者になれ、というようなことを言っているのではなく、ユーザーとしてでもよいので最先端の技術に関わるようにするのがよい、ということでした。(どこに書いてあったかは忘れたので見つけたら追記。)
反直感的なアプローチ
これまでに述べてきた通り、「スタートアップのアイディアを得る方法として、"スタートアップのアイディアについて考えないこと"というのが、反直感的に思えるかもしれませんが、実は非常に重要なポイントです。これは、起業のアイディアが、直接的な思考のプロセスによるものではなく、むしろ自然な探求の過程でふと生まれることが多いということを意味しています。」
大学にいる間は起業しないこと
最後のオチみたいになりましたが、別に在学中には起業する必要はないという話です。最初の伝統的な学問を学ぶのをおすすめすることともつながります。20歳くらいのときは一つのことだけでなく、いろんなことをやった方がいいよ、ということです。
まとめ
スタートアップのアイデアを考える際、起業のために最初から特定のアイデアを頑張って考えるのではなく、興味深く、技術的にも先端である何かにサイドプロジェクトとして取り組むことが重要ということです。これは、大学での学問の学習や技術の最先端での活動にも通じる考え方です。つまり、自分の興味や関心を追求することが、新しいアイデアやイノベーションを生み出すきっかけになるということです。
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