NTTが哲学研究所を設立したようです。数学の研究所の設立の前例はありますが、哲学の研究所となると少々意外です。日経の見出しには「AI時代の思想構築」と書かれています。
AI×哲学の研究所?
日経の見出しに「AI時代の思想構築」とあることからAIに特化したものかと思いきや、そこまでAIが強調されているわけではありません。島田社長のコメントに「AIをはじめとする新技術が社会に与える影響はますます大きくなっています。」と述べられているのみです。
ちなみに公式サイトでは現時点ではAIについての言及は見つけられませんでした。
とはいえ、AIの影響は確実に今後も大きくなっていくと思われ、このため少なくない哲学の研究者がAIを社会や人間性について考察する中で必要な視点として取り扱わざるを得ない時代が来るかと私は予想しています。
また、現代社会でますます重要性が増しているAIをどのように哲学の文脈に位置づけるのかも興味深いです。哲学の歴史を踏まえた上でのAIについての考察は、時間の経過と共に深まっていくことでしょう。
京都哲学研究所とは?
では一体どういう目的で作られたのでしょうか?NTTの発表では以下の通りでした。
目的: 「パラコンシステント・ワールド」の構築
聞いたことのない用語ですが、「パラコンシステント・ワールド」の構築を目指すことが目的ということです。下記の方でどういう意味なのか簡単に調べてみました。
活動内容
ふつうに論文や本を出して会議をするといったところでしょうか。京都会議は国際会議で、おそらく規模も大きく特にこの研究所の活動の目玉としているようです。
パラコンシステント・ワールドとは?
このワードがポイントになっていますが、これはNTTのIOWN構想で目指す世界観のことであるようです。また、詳しい内容はNTTの社長の本に書かれているようです。
大雑把にいうと、要はIWON構想で多様性のあるデータが取得可能になるので、その中で生じる矛盾を受け止められる世界を作っていこう、ということだと思われます。
IOWN構想とは?
これはリアルタイムの高速大容量通信によって、多様性のあるデータの取得や共有をする構想ですね。
おわりに
哲学とAIの関係については注目しているので、何かおもしろそうなニュースを見つけたらまたお伝えします。
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