もっと色を着てみませんか?
オーストリア人の女性の生徒さんとの会話。いつもとても素敵な装いの彼女に「あなたはとてもオシャレですね。」と言ったら、こう言われた。
日本人の女性もとてもオシャレだと思う。髪型もお化粧も靴もバックも本当に細かいところまで気を配っているオシャレだと思う。だけど、どうしてだか色がない!
黒、グレー、ベージュ、ネイビー、ダークグリーン、白がとても多いです。どうしてですか?
偶然だが、その日の私の服は白いワンピースにネイビーのコート、白いバッグにダークグリーンの靴だった(笑)ザ!ニッポン女子のファッション
ドイツ人女性の生徒さんの一人も、本当にオシャレな人でいつも私とのレッスンのためにもドレスアップして毎回私を迎えてくれるような人。毎回テーマのある装いで、テーマの一つとしてよく色が選ばれる。最近グリーンのパンツスーツに帽子と靴を履いて、玄関でポーズを決めて私を迎えてくれた。その週にNetflixで見た「エミリーパリに行く」でエミリーがそのブルー版のファッションで登場した時には彼女のアンテナの新しさにとても感心した。私より先輩の大人女子だが全然守りに入っていない。むしろ攻めまくっているファッションだ。使う色も毎回違い、黄色、オレンジ、赤、紫、明るくてきれいな色を上手に組み合わせて着こなしておられる。
私は考えた。ニッポン女子も色使いは得意なはず。着物はかなり派手な明るい色も多い。(着物はほとんど着たことはないものの)よし、2024から私はもっと色を着よう!偶然出会った気に入った形の服に、明るい色の選択肢があればそちらを選んで買ってみた。今年の夏に出会った明るい色は深いピンクとオレンジの服。どちらもカジュアルなので仕事には着て行けないと思ったが、ドイツ人の生徒さんに話したら、見たい!着てきてほしい!と言われた(笑)
ご自宅でのレッスンなので、そんなにカチッとした装いでなくてもたまにはよいかも?と思い、ある日のレッスンで明るい色の服を着て行ったら、とても褒められた。
とてもきれいな色で、先生に似合っています。
先生、自信を持ってください!
と日本語で。(笑)
実際、明るい色の効果も感じた。気分が明るくなる。集合写真だと目立つ。
写真の中の服を生徒さんに注目されてまた褒められる(無難な地味な色だと服についてコメントされない)
オーストリア人の生徒さんのレッスンはオフィスに伺っているので、ある程度カチッとした装いをしないといけないと考えていたが、同僚の方が出勤する前の早朝の時間帯なので私の中のドレスコードを少し緩めてみた。色を優先してみた。
きれいな色の服を持っていないことはないが、仕事用ではないからだ。
でも、こちらのちょっとしたドレスコードの線引きは生徒さんにとっては差異はないらしく、色を褒められるだけで特に問題はないようだ。
けれども明るい色の仕事用の服を見つけるのはなかなか難しい。そもそもそういう服は目立たないように作られてるからだろう。仮にピンクやオレンジの上着をきたとしても、それは私をなんちゃって政治家風にはしてくれるだろうが、絶対にオシャレにはならない気がする(笑)
以前はベージュと黒の組み合わせ、白と黒、紺と白のような落ち着いた色合いの服で仕事には向かっていたが私の中で何かが変わった。色を着ているほうが気持ちが明るくなることを発見した。(我ながら単純だ)
この夏、私が欲しかったのは真っ赤なドレスだが、結局見つからなかった。
若い頃ほど流行には興味がなくなったし、今の自分に似合う服がわからないという時期もあったが、人にどう思われるより、自分が気分よくいられる服を選んで楽しんでいればいいのかなと思えるようになった。その選択肢のひとつに「きれいな色」というテーマを加えていこうと思う。
ニッポン女子、もっと色を着てみませんか?