大部屋に移動と「観る将」

昨日の午後に個室から大部屋に移ってきた。
　2週間の個室暮らしは快適だったし、3週間も会えていなかった娘と会う目的が果たせたので大満足だった。
　その間は家族優先での面会と決めていたし、娘が早めに学校から帰れる日や、臨時休校の日にも家族で会いに来てくれた。

　偶然なんだろうが個室に移った日から、お腹の調子が狂いトイレに頻繁に行くようになっていたので部屋にトイレがある個室にして良かったと思っていた。そして、大部屋に戻る予定日の前に悩まされていた下血も治まり、その上お腹の調子も数日前に治った。本当に偶然なのだろうか？

　18歳以上が面会の条件の為に、個室なら他の人の目に触れないから娘さんに会えるよと提案してくれた主治医の配慮に深く感謝している。
　
　個室に移ったのは不思議な何かがそう仕向けたのかもしれないと思わざるを得ません。
　きっかけは娘なので、娘の愛の力という事にします。ありがとう娘よ。
　
　今日の面会は父だった。父はいつか病気が治って元通りになって欲しいと願っているのだが、父には自分の癌が完治する事は無いと告げた。完治する事は無いが癌がこの先どういう動きをするのかは誰にもわからないとも言った。進行が遅くなってくれるかもしれないし逆もあるかも。

　家族と気持ちを共有する事が今後重要になってくるので父に理解して欲しかったのだ。

最後に抗がん剤を点滴してから約3週間経った。主治医曰く副作用もコントロールできているし、様々な数値も化学療法以前に戻ってきているらしい。体調は良いし今は家族の元に帰れる日を心待ちにしている。

　話はガラッと変えますが、俗に自分では将棋を指さずに、プロ棋士などの対局の観戦を楽しむ将棋ファンのことを「観る将」と呼ぶそうだ。
　昨日は朝から藤井竜王のＡ級順位戦を「観る将」してました。
　Ａ級順位戦とは10名総当たりリーグで1位になると名人への挑戦権が得られ、今期、藤井竜王が名人に勝つと最年少記録になるそうだ。
　朝から観ていたが、夕食休憩まで2人で39手と全然手が進まないスローな展開だった。妻と8時ぐらい迄電話して部屋に戻って続きを観ていたら、いつの間にか寝ていたらしく、起きた時間は1:30だった。最近の寝不足を補うように寝落ちしたせいで1番面白くなる終盤戦を見逃してしまった。
　結果を検索したら逆転、逆転での面白そうな展開で藤井竜王が勝っていた。
　でも、ぐっすり眠れたので良しとしよう。

　昨日個室から大部屋に移ったのだが、個室特典で無料でテレビ見放題だった事に最終日に気付いた。イヤホンも使う必要ないのに使っていたし、大部屋暮らしが長かったせいという事にして、おっちょこちょいを誤魔化そうと思う。