するべきをとって!?
息子が小さい頃、少し言葉を覚えて喋れるようになったぐらいに、夢中になっていたアニメがある。それが『くまのプーさん』だ。
映画ではなく30分番組のテレビシリーズを録画しているのを観せていた。妻が戦隊モノやライダーは極力避けたいと言ったので、ハマると後々何かと大変な事になると自分も思ったので同調した。
その代わりがプーさんだった。当時スカパーを契約していて、ディズニーチャンネルで放送されていたのをHDDにたくさん録画していた。
『くまのプーさん』の説明は今更で必要ないと思うがキャラクターを紹介したい。
のんびり屋の、くまのプー
怖がりの、こぶたのピグレット
お調子者の、トラのティガー
気難しいが常識人の、うさぎのラビット
ぼーっとしている、ロバのイーヨー
博識で説教好きな、フクロウのオウル
カンガルーの親子で、カンガとルー
あんまり出ない、ジリスのゴーファー
このキャラクター達の誰かにスポットを当てた話が作られていた。
息子が朝、先に起きるとプーさんつけてと起こされたし、しまいには教えていないのにHDDの操作を覚えて自分1人で観れるようになっていた。
朝ムクっと起きてノータイムでプーさんを観にいく程ハマっていた。
息子にも、なんとなくだが好きなキャラクターと苦手なキャラクターがいるようだった。
苦手なのはティガーだろうと思った。毎回問題を起こすトラブルメーカーだからだ。
好きなのは常識のあるラビットだ。最年長でしっかりしてるし、駄目な事は駄目と、ちゃんと叱ってくれる。
小さい時から息子は家族で食事に出かけても、勝手に席から離れたりする事は全く無かった。まあまあ上品なお店に行ったときも、大人しく座っていたのでお店の人に褒められていた。
そんな性格の息子だったが、普通に怒る時はあったし、大きな声で怒鳴ったりもしていた。激高しながら「するべきをとってー!」と叫ぶ息子を宥めながら何言ってんのとも思った。それから怒った時は毎回「するべきをとって」と言うようになった。
妻と話したが、プーさんのラビットが怒った時に使いそうな言い回しじゃないかなと推測していた。たぶん語彙がまだ無いけど、怒ってる事をなんとか言葉で伝えようとしているんだなと思った。
ちょっと面白い台詞なので笑いそうになるが、笑ってるのがバレると火に油を注いだみたいに怒りが収まらなくなるので笑うのを我慢しながら宥めていた。
いつの頃からか言わなくなったので最近まで忘れていたが、ふと頭の中で「するべきをとって」と言う言葉が蘇ってきたので、書いてみる事にした。
妻に書こうかなと言ったら息子のプライバシーダダ漏れじゃないと言われたが、本人も忘れてるぐらい昔の話なんでいいでしょ。
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