「秋の四季の森公園備忘録」
入口で出迎えたのは秋楡(アキニレ)
可愛い青い果実をつけたその木の葉は
左右非対称
果実が落ちるのはその葉とともに
道脇を彩る水引草と力芝
赤い実とふわふわの穂が可愛いらしい
力いっぱい引っこ抜こうとしても
抜けないから力芝
雑草のように生えるイノコヅチ
トゲトゲの針のような先で
行き交うモノにひっかかかり
己をひろげてゆく
それはギザギザのヌスビトハギも同じ
盗人の忍び足跡に似ているとか
花が萩に似ているとかで
萩ではないマメ科の植物
マメの形がヌスビトハギに似ているフジカンゾウ
葉が甘草に似ているとか
花が藤に似ているとか
おまえは一体何なのか
白いふんわりした花穂が癒される
サラシナショウマ
枯れたアジサイに見えた
紫色の花を咲かすノダケ
黄色い水引のように花を咲かすキンミズヒキ
ミズヒキとは別物のバラ科の花
全てが毒にまみれたハエドクソウ
昔これでハエ取り紙ができたとか
インストラクターのドングリ話そっちのけで
夢中にながめたヨコヅナサシガメ
組体操のように重なりあって
ピタリと静止している
ひときわ赤いのは羽化したて
生まれたての赤ちゃんだから?
これが真っ黒になっちゃうんだから
不思議なカメムシの仲間
真っ黒といえばお歯黒
ここにその代用品だったヒブシが
緑から黃褐色、黒く実が熟されて
お高い五倍子(ブシ)と同じように染料となった
偶然見つけた小さなムカゴ
この下には自然薯があるのね
ムカゴなんて食べたことないけど
ご飯と炊いて食べてみたいな
そんなご飯のお供にお味噌汁にピッタリ
黄色いきのこを見つけた
見るからに美味しそうなムキタケ
だけどお味は空っぽだった
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