「光陰礼讃」
ここは泉屋博古館東京
六本木の大使館に囲まれた
静かなひとけのないところ
みてきました「光陰礼讃」
住友が揃えたコレクション
陰とは限りないリアリティー
見えたものを見えたまま
たとえばジャン=ポール=ローランス
死んだ将軍のこれ以上ない存在感
写実「ここまでとは」と突き刺さる
光とはキラキラ現実離れな世界
感じたものを感じたまま
たとえばクロード=モネの「モンソー公園」
まばゆさに目がくらむほど
そのゆらぎは筆をあそばせる
しばらく続く光の世界
ほしいのはあそび心
たとえば岸田劉生「二人麗子図」
たてに短くよこに長い顔
麗子ふたりってどんだけ愛してるの
たとえば中川一政の風景画
一瞬どんだけ下手絵なの?
だけど離れてみて気がついた
これは心に残る風景
目をつぶっても色あせない風景
たとえばシャガールの「山羊のいる自画像画」
人も山羊も寸法めちゃくちゃ
シャガールの顔もみどり色
もうここはファンタジー
だけど心の中を映してる
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