「火おこし」

炎は燻っていた
それなのに
ただ見つめて
変化をほんのり期待してた

実際何をしたらいいのか
わからなくて
炎が上がればいいのにと
いたずらに燻りを突いているだけだった

炎をあげ続けるには
火の元と燃える元
そして燃え続ける元が必要だ
そんなこと分かっていたはずなのに…

本気じゃないから
燃えないんだ
楽じゃないことぐらい
知っていたはずのに

火がなければ
死んでしまう
それくらいにならないから
高を括っていると思われる

死ぬ気でやれよ
死なねーから
hideの言葉が
火をつけた