「水が止まらない不合理」
ロートルになると
言うことを聞けなくなってしまうのか
蛇口のパッキンがゆるんでて
水がぽたぽた
給湯器のボタンを再び押しても
止まらない
十秒ぐらいしてから
ようやく止まる
すごく困るわけじゃないから
そのままに
かなり気にはなるけど
許してる
生活は完璧ではない
どこかしか欠陥だらけ
そう、私の練習靴だって
ボロボロだ
新調すればいい
それだけのことを阻むのは
お金と愛着
そして不憫さも愛している
使えるギリギリまで
貧乏性なのか
納得するためか
区切りはそこにしている
合理的でないのは充分
わかっている
それでも錦を飾って見送る
悔いなく終わるようにと
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?