「三渓園へ蓮を見に」
台風の近づくにつれ
変わりゆく空模様
雨雲ごとに
降ったり晴れたり
腰は重いけれど
蓮は待たない
閉じる前に
行かないと
心問う
見るか見ざるか
原始蓮
心に従い
家事を放おり投げ
いざ三渓園
バスを待つ間に
ポツポツと雨
次第にどしゃ降りに
着く頃には止んでいて
白雨(はくう)あと
三渓の庭
ほの薫る
眼の前に
人の背丈より
高い高い
群生の蓮の葉と花
蓮の葉脈が
透けている
そんな景色に
囲まれながら
遊びたい
泥を忘れて
中へ分け入り
コビトになって
下からもいいけど
あの空色の
シオカラトンボのように
蓮の上も飛んでみたい
へんな気分
蓮は鑑賞よりも
体験したいな
虫やコビトになって
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