肺気胸で入院した時の話 大学生編
以前、高校の時期に肺気胸を起こした事を記事にしたんですが、その2年後にも肺気胸を起こしました。
高校の方は主に人間関係の劣悪な環境下で起きたのですが、2回目の肺気胸はまた別な理由から患うことになったんです。あ、今回も背景から先に書いていきますね。
結果から先に言うと、こちらの方が症状が重かったです。
どれくらいかというと、肺の一部が肺炎を起こしかけていて切除した程です。それではどうぞ。
背景事情について
事の発端は、2011年3月11日の事。
もう言わなくても日にちで察すると思うのですが、東日本大震災があった日です。私はこの日、大学の春休み期間で実家でゆっくり過ごしていました。
突然、これまで経験のないような大きな揺れに襲われて、急いで1階へ。テレビを付けると私の住む地域は震度5弱を観測していたみたいです。
そしてそこから数日の間、数分・数十分単位で緊急地震速報が鳴り続け、精神的疲労が溜まっていきました。余震が何度も来ることより、テレビからなる音の方が怖くてずっと耳を塞いでいました。
私、音には特に敏感でして…この時は毎日動悸が止まらなくて、涙目になりながら過ごしてました。凄い苦しかったです。
大学も地震の影響で、再開を4月頭から中旬頃に遅らせました。
これが2回目の肺気胸の背景事情です。ストレス地獄だったんです…
大学初日に違和感を覚える
そしてようやく迎えた大学初日。友達とも教室で無事に再会、講義の時間が始まって5分後位に…体に異変が起きました。
左肺に強烈な痛みと、呼吸が苦しくなる感覚。高校の時にも感じた、あの体の違和感にまた襲われたんです。
(これはまずいやつだ…絶対に肺気胸に違いない)
一瞬で悟った私は友達に事情を話し、すぐさま大学内の保健センターへ。そこでこれまでの事を話した後、すぐさま帰宅することに。
痛みをこらえながら、約1時間30分かけて自宅へ戻りました。
そして家族に説明した後、急いで病院へ向かって検査を受けた所…やはり肺気胸でした。
「またあの処置や手術の苦しみが待ってるのか…」そう考えただけで私はめまいがして、そのまま病院内で倒れてしまったんです。後で聞いたら、同時に嘔吐していたそうです。
入院生活の開始
目が覚めると、私は何度もお世話になっている大病院の処置室にいました。
頭がぼんやりしていた所へ、いきなり肺に向って何かがグサッと刺さる感覚を覚えました。これも列記とした肺気胸治療の一環なのですが…
起床直後の身体に異物が刺さるんですよ?しかもよりによって肺に…
それで「うぐっ…」っと意識が強制的に起こされましてね…当然そのまま入院することに。
そこからは…ほぼ高校の時と同じ流れでした。
前述の処置室での処置は「胸腔ドレナージ療法」と呼ばれていて、肺に管を差し込んで空気を排出し、肺の膜が自然に塞がって膨らむのを待つ…といった手法です。
ですが、私は2回ともこの治療法では治らず、やむなく手術によって物理的に傷口を塞ぐことになったんですね。
肺に管が差しっぱなしになるので、結構行動制限されます。トイレに行くのも一苦労で、下手に動かすと痛いしでかなり気を使ってました。
手術後が地獄だった
2回目も同じく手術を行ったのですが…この時の痛みは、1回目よりも遥かに強かったんです。体感5倍位に感じていました。
滅茶苦茶痛かったです。息が絶え絶えになるくらい。
どれくらい酷かったかというと、夜になっても痛みで一切寝付けないほど。手術をした当日の夜は一睡も出来ないまま過ごしました。ひたすら耐えてた気がします。
鎮静剤をボタン通して身体に流すことができたのですが、10分程で効果がなくなってしまい殆ど機能してなかったです。
しかもその麻酔も「1度使った1~2時間程は時間を空けてくださいね」という忠告があったので、短時間での連続しようというのは出来ませんでした。
1度使って、10分間だけ楽になって、残り1~2時間は痛みを我慢して、また使用して….それをほぼ一晩中繰り返していたわけです。薬物を投与している人の気分ってこうなのかなと、ふと考えてましたね…
強い痛みに襲われたのは手術当日の事で、1日経過する頃には痛みも引いて少しだけ楽になりました。体を動かすと相変わらず痛かったですけど💦
この痛みについてですが、肺の一部が炎症を起こしていたそうで、その部分も切除して肺を縫い合わせたそうです。その縫った部分の痛みで今回苦しくことになったわけです。
下手したら肺炎になっていたかもしれないと聞いて、かなり青ざめました。ちょっとした吐き気も伴いましたね…
炎症していたの箇所は小さかったそうですけど、今後の経過次第では肺の周辺組織と癒着(意図しない部位同士がくっつく事)が起きるかもしれないと忠告は受けました。
現在の私の状態について
余談ですが、これを書いている時に身体が痛みに疼いて、息苦しくなりました。それだけ、この時の経験が身体に沁みついているのかもしれません。
意識が大丈夫でも身体が覚えている…なんかえっちな表現ですが、事実そんな感じです。少なくとも、何度も思い出したくはないです。
因みに5月に検査をした際、肺上部にブラ(薄くなっている膜のような部分)が形成されている事が確認されました。
つまりストレスのかかり具合によっては、今後また肺気胸になってしまうかもしれません。そう考えると決して無理は出来ないです。物理的・精神的ストレスの両方ともですね。
様々なSNSを通して、ストレスは激減しました。溜め込んでいた思いをぶちまけたおかげでしょうかね。
今後も無理せず、noteは定期的に更新していこうと思います。今の所毎日やってますが、最終的には週2~3回の更新にする予定です。
もしnoteの更新が完全に途絶えた時は…いや、考えないでおきます。