老いのエロスと睡眠薬
日本人初のノーベル文学賞作家
川端康成の
「眠れる美女」という作品。
睡眠薬がらみの小説です。
老人を客とする海辺にある怪しい会員制の宿。
そこでは、
睡眠薬で眠らされた全裸の若い娘と
添い寝することができます。
この小説は、
主人公の老人が睡眠薬で眠らされた
若い娘の傍で一夜を過ごす物語。
老いを自覚した1人の男が、
睡眠薬で意識を失った娘のみずみずしい
肉体を詳細に観察しながら、
過去の恋人や自分の娘、死んだ母など、
自分の人生に深く関わった女たちを
思い出し、
妄念、夢想を去来させる、
エロスに満ちた官能小説。
らしいです(笑)
この小説では
「睡眠薬」は、
過去の想いに遡るための道具として
扱われてます。
小説の中で、
主人公は宿が用意した睡眠薬を飲みます。
で
睡眠薬を飲まされてた若い娘は、
睡眠薬の副作用で頓死してしまう。
目覚めた主人公は、
頓死した娘の遺体を見て驚愕する!
というとこでラストを迎えてます。
川端康成自身も、
睡眠薬を常用してました。
当時はバルビツール系睡眠薬。
最初は旅行中や執筆中に限り
使用してたのに、
連用の悪習にそまって、
睡眠薬をやめれなくて川端康成は
苦しんでたようです。
「睡眠薬から1日でも早く逃れたい」
と
言ってたそうです。
当時は
睡眠薬として「サリドマイド」も登場して、
障害児が産まれて社会問題になってた頃。
睡眠薬
今も昔も、
最初は眠れない時だけ、
旅行の時だけ、
と
気軽に手を出して、
連用するようになり依存になり、
やめれない人が多い。
怖いですね。
芥川龍之介も太宰治も夏目漱石も
睡眠薬依存になってました。
川端康成は、
結局
神奈川県逗子市のマンションで
自殺して生涯を終えました。
ガス管を咥えての自殺でした。
睡眠薬を飲まされ眠る若い娘。
瑞々しい肉体。
若い娘さんなら、
睡眠薬飲んでガーガー寝てても美しいかも。
ある程度年齢いったら、
相当見苦しい寝姿だと思います。
睡眠薬飲んで寝ると、
喉の筋肉が弛緩するし、
高確率でイビキかきますしね。
エロスなんて程遠い寝姿になります。
怖いわ。
わたしも
若い男に睡眠薬飲ませて、
添い寝できる会員制のお店に登録しようかしら。
みずみずしい肉体を観察できるお店(笑)
一応
家に20代息子いるけど、
全然みずみずしいと思ったことないのよね。
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