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読書感想文『博士の愛したDT』
2月26日、とある奇書(キショ)が発売された。
その名は『博士の愛したDT』。
バキバキ童貞こと春とヒコーキぐんぴぃと、彼をがバキ童としてネットミームになるきっかけを作った童貞研究者、上田ピーター博士の友情を綴った物語だ。
まだこれから読む方が多いと思うので、超ざっくりした感想だけ残しておきたいと思う。
僕はバキ童の大ファンなので、昨年のクリスマスイブのバキ童ch生配信で発売を知ってすぐにAmazonで予約した。
Amazonの事前予約が部決会議(本を刷る部数を決める会議)に大きく影響する。一部でも多く世に出て欲しいと思ったのだ。
本は予定通り発売日に届いた。
「しょうがないにゃあ…」とチラ見したが最後、一気に引き込まれて読み切ってしまった。
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バキ童ファンは買えよ!買うんだよ?
ファン(FANさんじゃないよ)は買えよ!買うんだよ?
読み切った今、声を大にして言いたい。
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ひょんなことからバキ童になり、今や登録者180万人超のYouTuberに、そしてドラマ出演や映画主演まで務めるぐんぴぃ。
本書ではその一連の出来事を、ぐんぴぃ、ピーター博士、盟友であり本書のブックライターでもある谷口つばさの三人の視点で振り返る。
ぐんぴぃ目線の話はYouTubeやGERAで語られているが、異なる視点が加わることで違った解釈をもたらす。それどころか初出の新情報もある。
動画を思い出して笑えるし、意外な事実に驚いたりする。ページをめくる度に笑いと驚きがあるのが楽しい。
特にピーター博士についてはこれまで語られてこなかった青年期の話が描かれ、童貞研究の道に進むきっかけに繋がる。
ただの変人じゃなかったんだ!いや、やっぱ変人か。
「企画やネタじゃなく、人(ニン)を好きになってもらいたい」という彼らの思惑通り、ぐんぴぃと彼を取り巻く仲間たちのことが好きになる本だ。
巻末の座談会も必読。
相方の土岡哲朗、谷口つばさ、そしてバキ童Chスタッフで芸人のFANと馬肉かなめの四人がぐんぴぃについて語る。
みんなの目で見るぐんぴぃの姿と、四人でさえも見えない部分。その明暗のグラデーションにやっぱり不思議な人だと思わされる。きっと四人にとっても目が離せない対象なのだと思う。
とりあえずファンはみんな読んで欲しい。
その間にファン以外にも魅力が伝えられるように、もう一度読み込むからさ。
P.S. 読む前にこの動画を見ると面白いよ