そもそも愛ってなんだ。
今日、映画をみました。
『サヨナライツカ』(2010)
辻仁成さんの恋愛小説が原作の映画です。
(日本に婚約者のいる主人公男性が、赴任先のタイで、別の女性と瞬く間に惹かれあっていく、というストーリーです。)
作中にどうしても頭に残るセリフがあって、そもそも愛が何かを考えざるを得ないのです。
サヨナライツカ
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩り あきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
みなさんはどちらを思い出すでしょうか。はたまた、どちらを思い出す人生を送りたいでしょうか。
私は愛されたことを思い出すヒトになりたいと願いますが、きっと愛したことを思い出すヒトになるのだろうと思います。愛されたことを思い出せるヒトって、愛された分、きっと感謝を伝えられると思うんです。とっても素敵です。
「愛してる」と言われたこと、ありますか?「愛してる」と言ったことありますか?私は「愛してる」という言葉を言ったことがありません。”愛”というものが何か分かってもいないのに、「愛してる」なんて言葉を述べることは、なんだかとてもおこがましいような気持ちになるのです。
”愛”ってそもそも何なのだろう。このことをよく考えます。
『サヨナライツカ』を見て、今日また頭を悩ませました。
心から会いたいと願うこと?これは愛ではなく、恋だと思うのです。
自分の気持ちを隠してでも、相手を思いやること?そうかもしれません。
「愛している人から愛を求めないこと。」
いまの私が思う”愛”はこれです。
正解なんて分かりません。これから答えも変化していくでしょう。
そもそも”愛”の領域に達することさえ難しい。
(一度、大好きな人からの”愛”の片鱗に触れることができたと思ったことがあるのですが、いまはそれが本物だったのかどうか、分からなくなってしまいました。本物だった、そう思って過ごしたほうが、人生は美しいかもしれないですね。)
ただ”愛”がなにか、それを日頃から探求すること。悪くはないと思います。
みなさんの思う”愛”はなんですか。
2020/02/10 Hana
シロツメクサの花言葉は「私を思って。」
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