2020年に実現すること
あけましておめでとうございます。
昨年は様々なことに悩み、苦しみ、怒り、そして無力感と虚無感を蓄えた1年になりました。
こう書くと「お前は何をしていたんだ」と言われそうですが、実を言うと何もしていませんでした。
実際、上半期はひたすら今までの自分を疑いながら生きていましたし、下半期に差し掛かってもそれが消えず、そしてようやく10月に入ってまともに人間らしくなってきたところでした。
実績として何かができたということはなく、何かのスキルを身につけたというわけでもありません。
僕にとって2019年は「全てを疑い、そして何かが『終わった』年」になりました。
いいえ、正確に言うならば、それは「終わった」というよりは「終えた」という表現の方が正しいかもしれません。
なぜ終えなければいけなかったのか、そんなことはわかりません。
しかし、それすらも振り返った時に、必然的な偶然であったことに気がつき、そして物語に収束されていくはずなのです。だからこそ、いつかその「終結」を物語として書き記すためにも、今は前に進むしかないのだと思います。
さて、2020年はどんな1年になるでしょうか。
夏には東京オリンピックが始まりますね。それから、僕にとっては、同級生がこぞって社会に出ていく年でもあります。僕が正式に社会に出ていくのはもうあと3年くらいはかかりそうです。親には感謝せねばなりません。
みんながみんなそうとは限りませんが、僕よりも早く、そしておそらく長く社会というものを経験します。だからこそ、僕は残りの時間(インターンの期間)を有効に使わねばなりません。そして、インターンに限らず僕個人として何かを成し遂げる1年でなければ、2019年の僕に申し訳が立ちません。
とはいえ、自分の内側に対して「意味」を求める人生には少々疲れまして、「意味自体」を求めることからは離れようと思います。それ以上に僕が求めているのは、一瞬一秒を生きていくこと「そのもの」、そして僕が嬉しい、悲しいと思うこと「そのもの」にあります。その中で結果として生まれた「意味」が世界に、大切な誰かに届いたりするのであれば、それはとてもとても光栄なことなのかなと思います。
前説が長くなってしまいました。
2020年ですが、僕が大きく注力していきたい分野は3つあります。細かい話はここではしませんが、簡単にそれぞれ。
1つ目。
昔から、なんとなくなんとなく「小説家になる」ことを夢見ていました。
それは紙にして出版するとか、定義はよくわからないけれど、漠然と物語を描いている自分がどこかを歩いていたのです。
中学生の頃、未完の小説を1本と、完結させた小説を1本書きました。もちろんその時点で名前は小説家なのかもしれませんが、人には読ませたことがありませんのでただの紙切れのままです。
だからこそ、この一年の間に、どんな形になるかは決めていませんが、小説なり物語なりで、読んで欲しい人にお見せしたいなと考えています。
詳細はまた形になり次第、お知らせします。
2つ目。
友人からお話をいただいて(まだ生きている話なのかは知りませんが、少なくとも僕の中でそれに関する意識はすでに芽生えています)、今年写真展をやりたいなあなどと考えています。
写真展といっても、色んな展示の仕方があります。今まで撮影した写真をまとめるのもよい展示だと思いますし、何かのアイデアから生まれ出た展示もとても興味深く鑑賞できるかと思います。
これもジャストアイデアなので形になるかはわかりませんが、せっかく写真も文章も真剣に、そしてだらしなく取り組んでいる人間ですので、何か小説性を紐付けた展示にしたいなあと考えています。イメージにするならば、「友人や恋人と映画を見たあと、帰り道にふたりでその映画の考察をお互いに話し合ってしまうような映画」の写真展バージョンとでも言いましょうか。
何か直接的なメッセージを直情的に伝えるつもりは一切なく、僕は元来見ての通り臆病ですので、遠回しに、そして自由に解釈が広がるような、そんなほろ酔うメッセージをみなさんにお送りしたいと考えています。
3つ目。
これはラブグラフでのインターンでのお話になりますが、現段階で携わっている分野にて、一人前(何をもって一人前なのかはおいといて)の専門性と、それがそれで終わってしまわないような発展性を身につけて卒業までひた走りたいと思います。
現状僕が携わっている分野でいえば、最近本格的に展開を考えているtoB向けの事業の認知拡大施策、すでに撮影をしてくださったゲストさんへのリピート施策などです。マーケティングの基礎はしっかり身につけつつ、やはり何かを疑えることが良くも悪くも自分の癖でありますので、守破離は意識しながら仕事に取り組んでいきたいと思っています。
やることが多すぎて本当に実現できるのかはわかりませんし、たぶんそう簡単にうまくはいかないのは僕が一番わかっています。
ですが、夢は口にすると叶うと言うではありませんか。なるほど、たしかに口にするとしないのでは、社会的な夢の接続と、自身への意識づけもどんどん希薄になっていくような気がします。もちろん、不言実行という言葉の凄みもありますので、多くは語るつもりはありませんが、口だけでもでしゃばる方が、僕の安っぽさがまた滲み出て非常に心地よいものです。
2020年は、そんな「生きること」に夢中になれるような、「死ぬ」ことにきちんと抗えるような、そんな1年になりますように。
また僕に関わる全てのみなさまが、より一層実りのある1年となりますように。
2020年1月2日
オチのないショートショート