大真面目に大バカをやるのが最高な『翔んで埼玉』
2019年公開映画28本中1位。
笑いすぎて涙出ました。
最後拍手出たし。
終わった後に拍手出る映画なんて、
前夜祭とかで濃いファンしかいないとき以外だったら、
かなり久しぶりな気がする。
(17年ぶりぐらいか?)
いやー、これはね、ずるいです(笑)
日本の、さらに関東における地域格差を題材にしているから、
完全に内輪ネタなんだよね。
でも内輪だからこそ、メッチャ面白かった。
各地域のあるあるをふんだんに盛り込んだ内容は、
少なくとも関東で生まれ育った人は笑えるだろう。
館内もずっと笑いっぱなしでした。
(逆に外人とかはほとんどわからない感覚かも)
原作は今から37年も前。
そんな昔から地域格差あったのかって思ったけど、
話題になり始めたのはつい最近からのようだ。
地域格差の話題は『月曜から夜更かし』も一役買っている気もするけど、
今の時代だからこそ笑えるのかもしれない。
そういうテーマもさることながら、
何といってもキャラクターが最高すぎるという点は外せないだろう。
特にGACKTだからこそ成り立つってのがすごいと思うんだ。
例えば邦画のラブコメとかは、
旬な若手役者の組み合わせを変えてるだけだから、
誰がやってもそんなに変わらなそうな気がする。
一方、この映画ははGACKTだからこそ笑えるってのもあって、
彼以外がやると途端にチープに感じられてしまうから、
他に代替が一切きかないところがとてつもなくプライスレスだと感じる。
バラエティとかでのGACKTの発言は、
冷静に考えれば「何言ってんだコイツ?(笑)」って感じだけど、
“GACKTだから”許されたり、ギャップ萌えになったりする。
その“GACKTだから”の部分は、
前提としてミステリアスで近づきがたい容貌や、
力強く歌う姿などから作られたイメージがあって
初めて成立することだと思う。
そうやって長年かけて作り上げられたイメージがあるからこそ、
そこから逸脱したときの衝撃は大きく、
今回で言えば、あんな大真面目にシリアスに、
大バカな茶番劇を行うから面白すぎたのだ。
しかも高校生役(笑)
あんたいくつだよって(笑)
同様のことはYOSHIKIにも言えて、
まさかあんな形で使われるなんて、、、
もうね、ずるいよ、、、(笑)
(YOSHIKI以外にもおいしい使われ方をしている人がいっぱいいるから、
ぜひそれは劇場で確かめて欲しい)
キャラやイメージが確立すると動きづらいこともあると思うけど、
そこから逸脱したときの影響もまた大きいし、
これはそれが成功したいい例だと思う。
さらに脇を固めるキャラクターも伊勢谷友介に京本政樹にと、
濃ゆいメンツばかりだったので、
濃ゆいの好きな自分からしたら、
マジでたまらんかったわ。。。
エンディングまで笑えるコンテンツてんこ盛りで、
その流れからなら、拍手がかったら逆におかしいぐらい、
とても楽しいひとときでした。
日本人なら、これはマジで見て欲しい(笑)