底なしの世界観!ジャンプ漫画×ナショナルジオグラフィックの壮大さに脳から汁が出た『エターナルズ』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/233👑
ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★
【要素】
マーベル
スーパーヒーロー
アクション
ヒューマンドラマ
【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
"The Eternals"(1976~)
・映画
マーベル・シネマティック・ユニバース(2008~)
【あらすじ】
遥かな昔から地球に存在し、7000年もの間、密かに人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活したが、そのときの強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。地球滅亡まで残された時間はたった7日。その脅威に立ち向かうべく、10人の守護者がついに姿を現す。
タイムリミットが迫る中、彼らは離れ離れになった仲間たちと再び結集し、
人類を守ることができるのか?そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは……。
【感想】
マーベル・シネマティック・ユニバース第26作目。もうね、この壮大すぎる世界観に世界が追いつきませんよ。。。過去の作品とほぼ直接的な繋がりがないので、過去作品を全部観てなくてもある程度は安心できる作りですね。今年の9月に観た『シャン・チー』も最高に面白かったから甲乙つけがたいんですが、、、個人的にはこっちを推したいですね。。。
そもそもエターナルズっていうのは、簡単に言ってしまえば種族みたいなもんの名前です(厳密には違うんですがw)。それは、セレスティアルズっていう天界人、、、髪に近い存在ですかね、、、によって作り出されたんですが、地球に来たのは7000年前。長い間、人間たちを見守ってきた彼らの歴史、戦い、人間ドラマは極上のエンターテインメントでした。秀逸だった点を4つ挙げておきますね。
<①ジャンプ漫画を彷彿とさせる人智を超えた圧巻のバトルシーン>
日本が漫画やアニメで描くような人間離れしたバトルシーンを、ものすごいクオリティで実写にしてしまうのが本作の魅力のひとつです。霊丸、かめはめ波、武器生成、幻術、高速移動、物質変化など、漫画やアニメに慣れ親しんだ人なら大興奮間違いなしですよ!!各キャラクターがそれぞれの特殊能力を駆使して敵と乱戦するシーンは、開いた口が塞がらないほどの迫力!!「これだよ!こういうのが観たいんだよ!!」っていうのの1歩も2歩も先を行ってました。監督のクロエ・ジャオが日本の漫画にハマったこともあってか、クオリティがハンパないんです。
個人的には、セナ(アンジェリーナ・ジョリー)の武器生成能力と、マッカリ(ローレン・リドルフ)の高速移動が一番かっこいいと感じました。セナは思え描いた武器を自由に具現化できるんですよ。手をスッと出して剣やら槍やらがそこに現れるの、メチャクチャかっこよくて!!マッカリはその高速移動で敵に連続攻撃を繰り出すのが最高でした!!
イカリス(ジェームズ・マッデン)は空飛んで目からビームとか、まんまスーパーマンでしたけど(笑)あと、我らがマ・ドンソクが演じたギルガメッシュもツボです!戦い方は拳を強化してボコボコに殴るシンプルなものですが、マーベルの中にあっても抜群の存在感を放っていたマ・ドンソク、ますます好きになりました(笑)
各キャラクターの能力は以下を参照してください。
<②ナショナルジオグラフィックかってぐらいの広大で荘厳な風景の数々>
エターナルズは7000年前から地球にいます。なので、物語の冒頭は紀元前5000年のメソポタミア文明からスタート。その後も、紀元前575年のバビロン帝国から1945年の広島に至るまで、あらゆる歴史を彼らは見てきたわけですね。当然、その時代の地球も存分に再現されています。特に、古代の大自然や都市の映像なんかは、その圧倒的な美しさに目を奪われました。まさにナショナルジオグラフィックに出てきそうな感じで。あまりの広大さと荘厳さに、人間のちっぽけさを痛感します。まるで、タイムマシンに乗って時間旅行をしたような気分に浸れるんですが、『ノマドランド』を撮ったクロエ・ジャオ監督ならではの見せ方と言えるかもしれません。
また、先に書いたセレスティアルズですが、全長320kmもある超巨大な存在なんですよ。あまりにも大きすぎて理解が追いつかないですが、その神秘さも魅力的でした。ちなみに、320kmっていうと、東京から福井まであるようです(笑)
<③10人の中に芽生えるそれぞれの思惑>
地球に派遣されたエターナルズは10人。それぞれが特殊能力を備えた超人ですが、7000年も地球にいればそれぞれ考え方も変わってきます。与えられた任務に忠実で、何があってもそれを遂行しようとする者。地球人に愛を感じ、彼らを守りたいと思う者。チーム内恋愛に悩む者など。一見、超人たちが大暴れするアクション映画にも見えるじゃないですか。「アベンジャーズに次ぐスーパーヒーローチーム」って言われ方もされていますし。でも、それはひとつの要素でしかないんですよね。むしろ、普通の人間と同じようにチーム内で葛藤と対立を繰り返すヒューマンドラマの側面の方が強いんじゃないかなって思いました。アベンジャーズのようにだんだんとチームになっていったというよりも、最初からチームとして出来上がっている分、人間関係もアベンジャーズ以上に家族感あります。誰の考えにも正解はないですが、だからこそ各キャラクターに感情移入できる部分はあると思います。
<④恒例のサプライズ>
サプライズなので言えません(笑)でも、ヤバいです。最後まで気を抜かずに観てください。「ああ、こうやって繋がっていくのか」と。特に過去シリーズを観てきた人なら、より一層驚きが増すかと。
<その他>
冒頭にも書きましたが、過去の作品やキャラクターとの繋がりは直接的にはないです(セリフ内には出てきますけど)。なので、この作品がマーベルデビューだとしても、過去の作品を観ていないことで不都合になることはあまりないとは思います。とはいえ、これまでの作品があった上での世界観となっていますし、この作品を観ながら、過去の作品との繋がりを一生懸命考えるのも楽しいので、やっぱり全部観ておくことに越したことはないですね(笑)とにかく、アクションと風景がとんでもなくヤバいので、これは映画館で、できることならIMAXで観ることをオススメします!
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