相変わらず香川照之が面白い『七つの会議』

2019年公開映画16本中2位!

これは面白いです。
『クリード 炎の宿敵』はかろうじて超えなかったけど、
昨日の『メリー・ポピンズ リターンズ』よりよかったかな、
個人的には。

過去の池井戸潤原作ドラマの出演者がズラリと並ぶ
まさに池井戸アベンジャーズなキャストと
不可解な人事に隠された真相を暴いていく中身が面白い。

本はまったく読まないので、当然原作も知らないのだけれど、
予告しか見ていない身からしたら、
こんな話なのかとびっくりしたわ。
予告ではほとんど触れていなかったからね。

なので、前半まではこれまでのドラマとちょっと毛色が違うかな
って思っていたのだけれど、
後半から一気に面白さがわーっとやってきて、
とても楽しめる映画でした。

シリアスな話ながらも、クスッと笑えるシーンを盛り込み、
相変わらずアニメのようなセリフの言い方の中2感に加え、
香川照之の『小さな巨人』で見せたような
迫真すぎて逆に笑えてしまう演技が最高だった(笑)
あんなに顔ぷるぷるさせちゃって。
どうやったらあんなにぷるぷるできるのか。
本当に漫画やアニメみたい(笑)

しかし、今回メインで真相を暴いていく及川光博と朝倉あきは
完全に業務外じゃんそれって思った。
あんな暇、普通なさそう。

ああいう責任の所在が複数あって、
「こいつがすべての元凶だ!」と言い切れないところが
大きな会社あるあるだなと思った。

でも、この映画を見て強く思ったのは、
会社の在り方や働き方が変わっていく中で、
今だからこそ、こういうドラマにおける
企業や社員の設定もリアルだなと感じるけど、
いずれ前時代的(すでになりつつあるけど)になり、
そのうちファンタジーになるんじゃなかろうかということ。
誰も共感できなそうな時代がいつか来ると思うんよね。

あんな鹿賀丈史や香川照之みたいな人、
少なくともウチの会社にはいなそうだけれど、
やっぱりまだまだいるのだろうか。
パワハラの一言ですべて終わってしまいそうだけど。

それにしても、福澤克雄と池井戸潤のコンビは外さないね~~。

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