ナショナル・ジオグラフィックかと思った『ライオン・キング』

2019年公開映画120本中10位。

究極のナージベンニャー映画でした。
てか、映像ヤバッ、、、!
引くぐらいヤバかった。
マジでナショナル・ジオグラフィックかと思ったもん。
「あれ、サバンナのドキュメンタリーだっけ」って(笑)

オリジナル版の公開が1994年だから、もう25年も前なんだね。
当時、茨城に住む祖父に会いに行ったついでに、
叔母と映画館に見に行ったことを今でも覚えてます。

『アラジン』に次いで、
2番目に大好きなディズニーの長編アニメーション映画。
その分期待も大きかったのだけれど、、、
圧倒的な映像美はその期待を余裕で超えてきた。
VFX全盛期の昨今において、
『トランスフォーマー』ばりの映像革命だと思った。
冒頭のワンショット以外、全部CGなんだって。
映画を見ればわかるけど、
これ全部人の手で作ってるのかと思うと、
そのとんでもなさに度肝を抜かれるよ。。。

動物の動き、毛の流れ、呼吸の仕草、虫を食べるところなど、
あらゆるところが、ここまでリアルに再現できるなんて、
ちょっとなんか、いろいろ信じられない(笑)
なるほど、そりゃ"超"実写なんて言われるわ。
いや、ホント、いまだにCGってのが信じられなくて。。。

さらに、原作にものすごく忠実なんだよね。
復習のために、一昨日オリジナル版を見直したのだけど、
構図がほぼいっしょ。

だからこそ、アニメと実写の比較がしやすいんだけど、
個人的には、アニメの方が好きかな。
表情がが豊かなところやシンバが歌うシーンの物理法則無視な演出が
非常にコミカルで、感情が豊かに感じるんだけど、
今回は超リアルが故に、演出は現実的な範囲内になっているし、
表情があんまり変わらないから、ちょっと心寂しくも感じた。
実際、ムファサとスカ―の違いもアニメよりわかりづらいしね。

そうは言っても、、、泣けるんだあ。。。
特に、シンバとナラが再会するシーン。
『Can You Feel the Love Tonight』の歌と、
壮大な映像美のマリアージュにやられました。

そして、物語も今見ても普通に面白い。
サバンナに生きるひとりの少年、、、
もとい、一匹のライオンの苦悩と成長の話で。

将来が約束された子として、
生命の循環(サークル・オブ・ライフ)の中で
責任を持つ立場でありながら、父親の死を境にそこから逃げ、
自由気ままに暮らすつつ、最後には故郷に戻るという、
まさに責任と自由の2つを、壮大なサバンナを舞台に描いている。

今思えば、人間社会でもありえる話だなと。
会社だったり、家族や友達だったり、
特定のコミュニティの中で生活していた人が、
何かの失敗をきっかけにそこから逃げ、
のんべんだらりと暮らしているものの、
結局、自らの使命を果たすために戻るみたいな。

ディズニーの十八番である、人間以外のものを通じて、
人間社会で起こることを表現するやり方が如何なく発揮されてました。

あと、ムファサって本当にいい父親だなと感じた。
王として絶大な権力とフィジカルの強さを持ち、
自分の子供に対して厳しさと優しさを併せ持つ。
まさに理想のパパじゃないか!!

ああ、この映画を見て、ライオンと戯れたくなった。
まあ、甘噛みされた時点で死ぬだろうけど(笑)

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