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自立と依存の関係性

こんにちは、まろにぃです。

先日、野口嘉則氏の書かれた『「これでいい」と心から思える生き方』について読みました。

読んだ理由は、野口嘉則氏が最近YouTubeのショート動画でよく出てくるからなのですが、書籍の感想としては良いものだと感じました。

今回は、その中でも自立について書かれていた項目について紹介したいと思います。

自立のためには依存も必要

自立とは
自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。

自立を辞書的な意味で解釈すると、自分一人で成立させようとするととらえることができます。

特に「依存」と「自立」の関係は、対立する概念のようにもみることも可能です。

しかし、著者の野口氏は、「心の自立」は「依存」と対立するものではないと述べています。

野口氏は、心理学者で京都大学名誉教授である河合隼雄さんの著書『こころの処方箋』を引用する形で、自立とは、まったく依存しなくなることではなく、自分が依存していることを自覚し、そのことに感謝できるようになることだと述べています。

また、逆に「私は誰にも依存していない。自分の力だけで生きている」と思っている人がいるとしたら、その人は、自分がさまざまな人やものに依存していることを自覚していないとし、自立ではなく孤立になってしまうと書いています。

そのほか、精神分析的自己心理学の提唱者ハインツ・コフート氏や7つの習慣の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士が依存の重要性をより強調していることも引用し、「人が幸せに生きていくうえで、健康的な依存が不可欠なものである」という述べています。

健康的な依存

では、自立のために必要な健康的な依存とはどんなものでしょうか?

野口氏は、以下の4つの要素が必要だと述べています。
①持ちつ持たれつの相互依存である
②お互いが相手の境界線に侵入しない自立を保ったうえでの依存
③依存していることへの自覚を持っている
④自分で決めることができる

個人的には、結構ハードル高いなと思います。

特に、私はHSPで可能な限り人との接触を避けてきました。

もし、人と接触する時もこちらから与えるだけ与え、何も返ってこなくて落ち込んだという人間関係ばかり築いてきていました。

野口氏は、自分の心の自立度がある程度の高さで保たれていない場合、被害者意識になってしまう傾向があり、自分の欲求を満たしてくれない相手を恨んだりしがちだと述べています。

一方で、自分が自立できている場合は、自分の欲求が満たされない場合「がっかり」や「残念」、「孤独感」などの感情を自分で引き受けて、味わいながら諦めることがでできるとのことです。

ちなみに、このように自立するための第一歩として自分の欲求を満たす習慣を作ることだと述べています。

自分を満たすことで自分の心に余裕が生まれ、人やものに過剰に依存することがなくなり相手の気持ちを受け入れることができるとのことでした。

私毎にはなりますが、最近自分の欲求を優先させることを許すようになり、自分がやりたくないことに対こと、嫌だったことに対して「NO」が言えるようになってきました。

まだ、健康的な依存関係を築けているというところまでは達していませんが、それでも幸せに感じる度合いは増えていると感じています。




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