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#21『ディア・ファミリー』(2024)

こんにちは、まーみんです🐧
今回は『ディア・ファミリー』を観てきました。
涙なしでは観ることができない感動の物語。
原作は、清武英利。監督は、月川翔です。


あらすじ

❛❛生まれつき心臓疾患を持っていた幼い娘・佳美は [余命10年]を突き付けられてしまう。
「20歳になるまで生きられないだと…」
日本中どこの医療機関へ行っても変わることのない現実。
そんな絶望の最中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と立ち上がる。
医療の知識も経験も何もない宣政の破天荒で切実な思いつき。
娘の心臓に残された時間はたった10年。
何もしなければ、死を待つだけの10年。
坪井家は佳美の未来を変えるために立ち上がる。
絶対にあきらめない家族の途方もなく大きな挑戦が始まる―。❜❜

公式より引用

監督

月川翔

キャスト

坪井宣政:大泉洋
坪井陽子:菅野美穂
坪井佳美:福本莉子
坪井寿美:新井美羽
佐々木肇:上杉柊平
柳玲子:徳永えり
桜田純:満島真之介
川野由希:戸田菜穂
坪井奈美:川栄李奈
山本結子:有村架純
富岡進:松村北斗
石黒英二:光石研

感想 ※ネタバレあり


決して諦めない挑戦

先天性の心臓疾患を持つ次女・佳美を救うために、父・宣政が人工心臓の開発に挑む、絶対に諦めない家族の愛の物語。最終的には世界で17万人の命を救うIABPカテーテルを誕生させるという実話に基づいた物語です。奇跡のような実話ですが、奇跡という言葉だけでは語りきれないほどの努力と家族の思いが、これを可能にしたのだと思います。本作も絶対に諦めてはいけないという一心で映像化に至ったそうです。

父の想い

佳美のために父・宣政は、医療知識や経験が全くないのに人工心臓の開発に挑みます。私だったら同じシチュエーションに立った時に人工心臓を自分で開発しようと思っただろうかと考えました。宣政さんご本人は、「私は何も特別なことをしたわけではないんです」「娘のためにどうしてもやらないかんことを、単にやっただけ。大恥はたくさんかきましたが、これをやらないと自分の子どもが死んでいくと思った時、"もう死になさい"って言える親はいないでしょう。”よくこんなことができましたね”と人は言いますが、自分の子供のことであれば当たり前だと思うし、やらざるを得なかっただけだと今も思っています」とおっしゃっていたそうです。そんな宣政さんと、そのご家族だったからこそ大きな奇跡を生み出せたのだと感じました。

佳美の願い

太陽のような存在だったというよんちゃん(佳美)。人工心臓の開発に苦戦していた父(宣政)に佳美は、「私の命はもう大丈夫だから、その知識を苦しんでいる人のために使って」といいます。佳美さん、宣政さん両方の気持ちを想像し、胸が苦しくなりました。佳美さんの言葉をきっかけに宣政さんはバルーンカテーテルの開発に挑みます。家族の夢となった、佳美さんの願い。その願いを叶えるために一生懸命に挑戦し続ける父としての姿はとてもかっこいいものでした。

命を救い続けているIABPカテーテル

本作は、坪井ご夫婦へのインタビューから始まり、IABPカテーテルに命を救われたレポーター山本結子(有村架純)が宣政さんへ感謝を伝えるシーンで終わります。坪井さんご家族の当初の想いである佳美さんの命を人工心臓で救うことは達成できませんでしたが、佳美さんの願いの通り、宣政さんのつくったカテーテルは目の前の彼女の命を救っていました。また、少ない登場シーンで鮮烈な印象を残した有村架純さんの演技も素晴らしいなと思いました。
ハッピーエンドで終わるというわけではありませんが、佳美さんの命を救えなかったことで終わるバッドエンドでもないと思います。世界で17万人の命を救ったIABPカテーテル。そしてそれは今も命を救い続けています。希望を感じることができる結末。実話なので終わりではないのかもしれませんが、この物語は多くの人の心を動かし、感動を与えてくれるのではないでしょうか。

それではまたね👋

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