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夾竹桃の歌   2008-08-06

自宅の近所に、空を覆うほどの夾竹桃が咲いている公園がある。

そこを通るとき思わず口ずさむ歌がある。
小学校の時に習った「夾竹桃のうた」。
ヒロシマに生まれ育った子ども達は、戦争反対・原爆反対を訴え続ける義務があると、みんなが思っていたように思い出す。
夾竹桃は、私にとって平和の花だ。

小学校の夏休みは、8月5日が登校日だと決まっていた。5日に学校で平和を学び、原爆記念日の8月6日は、自宅のテレビで平和祈念式典を見て、原爆投下時刻の8時15分には犠牲者への黙祷を捧げる。
これが当たり前の過ごし方だった。

今日6日、娘は登校日だが平和学習のためではない。
ゆとり教育で足らなくなった授業分を補う「補充授業」のためである。
ちなみにこの補充授業は夏休みに4日もある。

6日でなくてもいいんじゃないかな、と思ったりする。
というよりも・・・原爆のこと、小学生にちゃんと学校は教えてくれないのかな、と思ったりする。
とてもとても、大事なことだと思うけれど。

「夾竹桃のうた」を助手席の娘は知らない。



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『夾竹桃のうた』(作詞:藤本 洋、作曲:大西 進)

  夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から
  母と子供の おもいをこめて 広島の 野にもえている
  空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を

  夏に咲く花 夾竹桃 武器をすてた あの日から
  若者たちの 願いにみちて 長崎の丘に もえている
  空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を

  夏に咲く花 夾竹桃 祖国の胸に 沖縄を
  日本の夜明け 告げる日を むかえるために もえている
  空に太陽が 輝くかぎり 告げよう平和と 独立を


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