私たちのこと
こんにちは!
この度は、まるまーるにご関心をお寄せ頂きありがとうございます。
私たちは、現役子育てママが中心に活動しているグループです。
メンバーの多くは神奈川県鎌倉市で暮らしています。
こちらでは私たちの想い・活動についてお伝えします。
名前の由来
まるまーるという名前は、造語です。
「海」という漢字には「母」が入っています。
フランス語では、mère(母)の中にmer(海)が入っています。
海と羊水の成分はとても近いという事にも、海と母のつながりを感じます。
代表のゆかは、昔から海が好き。好きなポルトガル語で、海=mar。
母どうしがつながる事をイメージして、marをつなげてmarmar。
日本語風に読んでも「まるまーる」と読め、ほっこりする空気感を込めました。
海外ルーツの方の日本での子育て:自分が生まれ育った場所以外で子育てをするということ
地球は、さまざまな国・地域で人々が愛情を込めてうみ、育くんだ命でできています。
この根源的な共通点の一方で、妊娠・出産・子育てには、国・地域の文化・社会の考えが色濃く反映されています。
妊娠・出産・子育ては、どこで行っても喜び、不安、苦労を伴います。
さらに、自分が生まれ育った文化・社会と異なる場所で妊娠・出産・子育てをすることには、言語や習慣の違い等、大きなチャレンジも伴います。
日本国内で生活する外国人住民は増加傾向にあり、国際結婚、海外ルーツの方が日本で親になるケースも増加しています。人口動態統計をもとに計算すると、2019年に日本で産まれている子供の24人に1人は外国につながりがある状況です(出典 公益財団法人かながわ国際交流財団)。
子育ては1人ではできないもの。まずは身近な家族、周りのサポートが必要です。
海外ルーツの方の子育てにおいては、本人の日本語能力次第で
サポートがあること自体を知らない・情報が得られない
サポートを求めることができない・受けることができない
(問い合わせや予約ができない)サポートする側とコミュニケーションができない
(サポート提供側の多言語体制ができていない)
といった様々な難しさがあり、サポートを受けられるかどうかという時点から違いが生まれます。
さらに、海外ルーツの方の日本語能力が十分であったとしても、文化・習慣の違いによる戸惑いはいろいろな場面で想像されます。
こちらの記事にも、入学式にジャージで参加した等、子育ての暗黙のルールに戸惑う外国人の方のことが紹介されています。
新しいステージの入り口・出会いが豊富な子育て期にこそ 親子のつながり作りを
妊娠・出産・子育て期は、親となる人にとって、新しいステージへの入り口であり、さまざまな人との出会いが豊富にあります。「ママ友」「パパ友」「ママ友ネットワーク」が勇気をくれる場・相談相手となり、お互いサポートをしながら子育てに取り組んでいます。
逆に言うと、こうしたつながりが無い子育てはあまりに孤独で不安なものだと言えます。
言葉に不便がある海外ルーツのママ・パパは、この機会も逸してしまいやすく、「孤育て」に陥るケースも想像に難くありません。笑顔のない親に育てられた子どもは、笑顔で育っていけるでしょうか。
日本で生まれ育った人間も戸惑う子育てや、教育のさまざま。
私たちは、それぞれのステージでの悩みに寄り添い、明るく学び合いながら子育てをすることで、笑顔の家族を増やし、コミュニティを育てていきたいと願います。
「子育てからダイバーシティ・インクルージョンを 」日本の子ども達、大人達が世界でものびのびと力を発揮するためにも
また、日本は古くからマジョリティの人々が均質性の高い文化を持ち、国内にもともとあった多様な文化・人々への配慮・リスペクトは十分ではありませんでした。
そして、自分自身の中にあるダイバーシティにもアイデンティティにも特に関心を持たないまま生きてきた人も多くいます。
以心伝心で気持ちが伝わる日本から外に出た時にまず問われる「あなたは何者か」に答えることもできない日本人がたくさんいるのです。
そして昨今、世界のみならず日本でも社会の様々な場面でダイバーシティ・インクルージョンに関する配慮を急速に導入しています。その一方ではヘイトスピーチ等の言論も根強く有り、ダイバーシティ・インクルージョンに違和感を感じる人との間に「分断」の種子となりそうなものがちらほらと生まれつつあります。
まるまーるは、子育て期の親と、赤ちゃん・子どもが共に多様性に触れ、それを当たり前に育っていく子育てからのダイバーシティ・インクルージョンを推進し、多文化共生社会づくりと共に、日本の大人・子どもが世界でのびのびと活躍することにも貢献したい、と考えています。
これまでの活動とこれから
こうした考えをもとに、2016年に任意団体として活動を開始し、当初、1名で始めた活動も、海外在住経験のある子育て中メンバー等が集まり、複数人数での運営ができるようになりました。
また、自治体の保健師と連携しながら、鎌倉市を中心とする海外ルーツのママとのつながりを作ってきました。当初はSNSを用いたやさしい日本語・英語での子育て情報の共有・発信を行なっていましたが、それに加えて交流イベント・勉強会を実施し、海外ルーツのママ・パパにとって「困った時には相談できる存在」として寄り添って来ました。
2020年には公益財団法人かながわ国際交流財団の「外国人住民子育て支援モデル事業」として選定され、定期的なオンラインおしゃべり会の開催等、コロナ禍でもつながりを大切に、活動を展開してきました。さらに2020年にはウエブサイトを構築し、情報の蓄積・拡充も進めています。
「みんなちがってみんないい。どこで生きても、自分らしく。」
子育てでそれを表現し、未来のかたちをうんでいく。
私たちには子育て中のメンバーが多いからこその力、そして、立場含めた弱さも、あります。
でも、それを笑いながら乗り越えたい。
子育てには、力があるから。
自分の手元、目の前が、未来に直結しているから。
子育てからのダイバーシティとインクルージョンを通じて、
これまで以上に、誰もが自分らしさを発揮し、互いを受け入れ、
輝きあうことができる共生社会に近づきますように。