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土中環境②

土中環境①で書いたように、絶賛穴掘り中です。

高田さんの『土中環境』には、たくさんの造作の実例が挙げられており、それを見様見真似で始めているところですが、そんな中で深く体感したことについて、今日は書いてみようと思います。

庭から出るものにゴミはない

庭から出るものにゴミはない。これが、試行錯誤で造作をしながら体感したことです。
文で書くとなんだそんな簡単なことかと思うのですが、これは今の常識に照らせば天と地がひっくり返るようなことだと思います。

今の社会で、『様々な目標や課題をクリアするために必要とされることは、お金である』というのは、やはり根強い信仰だと思います。反対に、『ゴミ』、特に庭から出るゴミは、どんなイメージでしょうか。落ち葉、剪定枝など、庭を持つ人なら、意外に庭から出るゴミは多いことは知っていると思います。また、庭の手入れの料金にもも廃棄料が含まれていることも多いです。中でも厄介なのはコンクリートガラや石、残土など。これらは、特殊なゴミであるのでプロでない場合どこで引き取ってもらえるのかも不明です。とにもかくにも、ゴミといえば、厄介でお金のかかるものというイメージです。

ところが、土中環境の造作を作り始めると、今までゴミとされてきた、落ち葉、剪定枝、ガラなどがなければ始まりません。どこにも売ってないこれらゴミが基本であり、宝物なのです!!

今年のコンポストボックス
家にあるもので、0円・1分で製作

落ち葉は、マルチング、腐葉土の材料、菌糸のベッドになります。
剪定枝は、土留めに、隙間の確保、支柱になります。
石やコンクリートガラは、土留、隙間の確保、腐葉土の漬物石になります。

ジューンベリーの根本で多年草が植えてあるエリア。マルチングがいつの間にかなくなってしまうので、小枝で鳥の巣のように編み込み固定

こういった庭から出る『ゴミ』とされるものの凄さは、その汎用性!とにかく目的に合わせていろんな形に七変化。土中環境の造作をしていると、いろいろ買ってきたり、すごい事をしなくても、落ち葉、木々、風、水、太陽、が多様に連携しており、必要なものは既にあるという体感がジワジワとやってきます。

既にある

人間としてする必要があることは、工夫と協力。本当の意味での、"既にある"という感覚は自然の循環の中にあるのではないでしょうか?もし、必要なものは買ったりして手に 
いれないといけない、不必要なものは目の触れないところに持っていって誰かに燃やしてもらわないといけない、ということが生活ならば、循環がもたらす、"すでにある"という安心感は感じにくいです。

庭の中で、ゴミとされてきたものを活かし、自然の循環に寄り添うことを心がけていると、むりやり『私は、これだけごはんも食べられて屋根もあって恵まれている』とか頭で考えるのではなく、事実として『すでにある』ことに気付かされます。

もちろんまだまだ、風や土や水の通り道を読むことは私にはできません。でも、庭に携わるものとして、そういうことに心を寄せられる人でありたいと思います。

クリスマスローズ


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