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人生やり直し研究所〜60代・正しい夢のあきらめかた⑧プロデューサー視点が欲しい

あきらめ切れずに、最後の悪あがき。
シンガー・ソングライターのプロを目指し、62歳で通いはじめたボーカルスクール。その顛末やいかに。

本に頼る私

ターゲット、テーマ、メッセージが大事だという話、実は覚えがあります。野口悠紀夫著『「超」文章法』です。

以前、自分が主宰するファシリテーション講座の講師チームで共著を執筆しているときに、メンバーの一人から「これは絶対に読むべし」とすすめられて読んだのですが、読んでみたらすごく面白い。内容が素晴らしいです。

以降、何回か読んでいますが、今回も改めて読み直しています。この本の主旨は「メッセージこそが重要」「見たまま感じたままではメッセージにならない」「良いメッセージを思いつくには、とことん考えるしかない」です。

う〜ん、なんかボーカルスクールの先生に言われていることに似てるな。

ただしこの本の対象はいわゆる論述文でありまして、小説や詩は入ってないんですね。じゃ、どうしようか。やっぱ歌詞はすこし違うよな〜、と手に取ったのが阿久悠著『作詞入門』です。昭和の大作詞家、阿久悠ですよ。
実は以前読もうと思ってやめたことがある本です。

こんな本を読んでるようじゃダメだ。この手の本を読んだ時点で負け、という感覚があったんですね。でも、今回は今までのやり方を変えると決めたので、読むことにします。

結局プロデューサー

まだ全部読んでいませんが、さすがに古い。出てくる歌手や曲の事例が尾崎紀世彦やグループサウンズですからね〜。でも、もっと恐ろしいのは、それ、私、全部リアルで体験してます、ということです(笑)。

読んで一番感じたのは、阿久悠先生は完全にプロデューサーだということです。歌手は決まっている。では、どんな曲を歌わせたらヒットするか?時代は何を求めているか?全てがそこから始まっている。当時はプロデューサーという言葉が無かったのではないかと思います。

阿久悠は放送作家もしていたのですね。それって、秋元康さんと共通してますね。今では作詞家兼プロデューサーは常識かもしれませんが、きっと阿久悠が走りだよな〜と思います。

そこで、思い出したのが、初回レッスンでの先生の言葉です。

「プロデューサー視点が大切だ」です。

そうか、そうだよな。この62歳の新人・森 雅浩を売り出すなら、どんな曲を歌わせて、どう売り出すのがいいのか?

自分自身と距離をとって、それを自分で客観的に考えてみればいいのか。それがセルフプロデュースということか、と今頃気づいた次第。

じゃあ、阿久悠だったら、森 雅浩をどうプロデュースするだろうか?それを考えて見ることにしました。

う〜ん。

あんまり思いつかない。

こまったもんだ。

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