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新幹線のリクライニング

今朝の読売新聞のコラム「編集手帳」は、脚本家の三谷幸喜の、新幹線のリクライニングを倒す時に小心で声をかけられないので、ほとんど直角の姿勢のまま東京ー大阪間を往復するというエッセイを紹介して、新幹線開業60周年を伝えている。
このリクライニングシートを倒す時に声をかけるかどうかについては、いろいろと論争があるらしい。
個人的には、倒せるようにできているのだから別に声をかける必要はないと思っている。
そもそも「倒していいですか」と声をかけて、断られることはあるのだろうか。
ただ、声をかけられると、なんとなくいい気持ちになることはあるだろう。
後ろが美男美女なら、ひと声かけてみたくもなるものだ。
まあ、お好きなようにだ。

めったに旅行しない我が家では、たまに新幹線に乗る時には奮発してグリーン車に決めている。
それも、車両の最後尾の富士山が見える側。
最後尾だから、リクライニングを倒すのも起こすのも誰に遠慮することもない。
それに、この席のいいのは座席の後ろが荷物置き場として利用できること。
いちいち網棚(新幹線でも網棚って言う?)にあげなくてもいいのは、ノーストレスだ。
もし、声をかけられずに直角で新幹線に乗っている三谷幸喜みたいな人がいれば、おすすめだ。

と、今ひらめいた。
立っているものを倒そうとするから、声をかけるかどうかなんて不毛な論争が生まれるのだ。
いっそ最初から倒しておけばどうだろう。
始発の駅でドアを開ける前に全ての座席の背もたれを限界まで倒しておくのだ。
そこから、各自お好みの角度まで起こすようにすればいい。
これなら、いちいち声をかける必要もないだろう。
三谷幸喜もゆっくり東京ー大阪を往復できる。

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