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【俳句】芒種〜碧 萃生

ジェット機の音のみ疾し芒種かな

今日は二十四節期の芒種。
のぎのある穀物の種をまく時期。
で、「のぎ」とは何やねん。

①(芒) イネ科植物の外花穎の先端から出る剛毛状の突起。その有無・長短・形態が分類上の特徴となる。〔新撰字鏡(898−901頃)〕

日本国語大辞典

よくわからないけど、ようするに、麦や稲などの穀物の種をまく時期らしい。

そして、この「芒種」から、「初夏」を終えて「仲夏」となる。
「芒種」はさらに、「蟷螂生」「腐草為蛍」「梅子黄」の三侯に分かれている。
つまり、今日は「仲夏」の「芒種」の「蟷螂生」となる。

まあ、こんなことは俳句でも始めてなければ気にもしなかったことだ。
せいぜい、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」、それに「春分」「秋分」「夏至」「冬至」くらいで、それもニュースなどで知る程度。
毎年、
「今日から立秋らしいで」
「うそやん、夏はこれからやん」
そんな会話を繰り返している。

昔の人は、自然と共に暮らし、しかもそれは本来、風流だなどと言って一句ひねるためのものではなく、生きるためにこの時期に何をしなくてはいけないかを、こうして細かく言葉にして残していた。
すごいなあ。

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