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~虎に翼~「なぜ人を殺してはいけないのか?」の答え

チラ見でしたけど、「虎に翼」。重いドラマでしたが、よかったです。
後半、いろんな社会問題を盛り込み過ぎて、解決が中途半端なものもあったので、各スピンオフを望む。
そのなかで、サイコパス気味な女学生が問う「なぜ人を殺してはいけないのか?」への法曹としての回答とこの子の扱いに苦悩する主人公を描くシーンがあった。
以下「あなた頭大丈夫?」と思っていただいて構わないのですが。
常々「友人の子供がグレた時に、”どうして人を殺しちゃいけないのよー!”という問いに答えられる大人でいよう」、と勝手に思っており、(友人の子供たちはみんなスクスクまっすぐ成長しており、誰一人グレてはいないです、はい)
これ系の問いについて、参考になるものをコレクションしております。(自分の言葉じゃないんかい!?)
集まって来たので、参考までに披露
<虎に翼より>
「奪われた命は元に戻せない。死んだ相手とは言葉を交わすことも、触れ合うことも、何かを共有することも永久にできない。だから人は生きることに尊さを感じて、人を殺してはいけないと本能で理解している。それが長い間、考えてきた私なりの答え、理由が分からないからやっていいじゃなくて、分からないからこそやらない。奪う側にならない努力をすべきと思う」
 さすがの回答と、「なんでか?」に「わからないからこそやらない」という返答。マジキチは救えないけど、これなら問うた方もハ
っとはするだろう。
<ミステリというなかれ 久能整>
「どうしてだ。教えてくれ。どうして人を殺しちゃいけないんだ!?」というバスジャック犯の問いに対して)
「いけないってことはないんですよ。(中略)いけなくはないんだけど、ただ秩序のある平和で安定した社会を作るために、便宜上そうなっているだけです。(中略)実際、今も殺しまくっている場所は世界中にある。(中略)だから、あなたもそういう所に行ったらいいと思います。ただし、そういう所では、あなたもさくっと殺されます。あなたが今殺されないでいるのは、ここにいるのが秩序を重んじる側の人たちだからです」
 これをグレた友人のムスメ(そのような事実はない)に言われた時に、すぐ回答として話せるか、というのはネックではあるけど、「菅田将暉に問え!」というのもありかなぁ・。
<沖縄の言葉「命どぅ宝」(ぬちどぅたから)>
「沖縄の言葉で「命こそ宝」という意味。琉球最後の国王である尚泰王が従者たちに伝えた言葉とされており、お金や所有物よりも命が大切で、失うと二度と手に入らないという意味があります。第二次世界大戦を経て今も沖縄の人に大事にされている言葉とか。」
 そこから、命は一人に一つあり、誰からも侵害されてはならないものだから。なんかは綺麗な回答かしら?

<出典なし「そんな事言わせてゴメンね」>
話しはそれるが、恋人に「仕事と私どっちが大切なの!?」と問われた時にの正解はこれなんだそうな。
相手も「どちらだ」、という答えを望んでいるわけではなく、自分が大事にされていない寂しさや怒りを「どっちなの?」という問いにしてるだけだから。
 これを模範にすると、、「どうして人を殺してはいけないの?」への答えは
「あなたは今、そのように問いたくなる気持ちなんだね?」
というのが正解か?
本気のサイコパスには通用しないと思うけど、そう問うてくる人というのは、心の中に解消できない餓えのようなものがあるのかと。
自分を愛せないものは、他者も愛せない。自分の命を大事に思えないものは、他者のものも思えない。だから人の命を奪ってもいいんじゃないかと思ってしまう。
回答をするより、その人の問題に寄り添うというのも答えの一つのような気がします。

とまあ、普段こんなことを考えている私の方こそ「あなた、頭大丈夫」ではあるのですが・・・

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